Everything is Illuminated

面白かった映画と海外ドラマの感想を気ままに綴るブログです。海外のイケオジ俳優が好きです。

「ゲーム・オブ・スローンズ」(海外ドラマ)【シーズン8<最終章>ep4- The Last of the Starks -】感想

5月6日放送分のS8ep4。

大スペクタクルだった前回から、次回ep5での(おそらく)王都決戦に向けて、主要人物たちの関係性が更に転がり落ちていくドラマ編でした。

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※ネタバレがっつりあります※

 

◆全体として…デナーリスの闇堕ち

今回のep4はとにかくこの1点についての物語だったと思います。

死亡した兵たちの火葬シーンがとても丁寧に描かれるなど、戦後処理から始まったep4ですが、冒頭亡きジョラーの長いアップから始まります。

彼女の相談役であり、ストッパーであり、慈愛を象徴する人物であり、そして何よりドラゴンでも兵力でもなく彼女そのものを愛してくれた人

そんな人がまず、この世から旅立ちました。

ジョラーを失った彼女は、戦後の晩餐にのぞむ群衆の面前でジェンドリーをドラゴンストーン城主に擁立することでその力を誇示しますが、彼女の傍で共に盃を交わす友はそこにはいません。

ハウンドとサンサ、ジェイミーとティリオン、ブライエニー、ポドリックなど、旅路を共にしてきた仲間や家族と一時の笑顔を見せる面々を前に彼女の孤独は強まる一方。

トアマンドのジョンに対する言葉が、トドメを刺します。

「ドラゴンに乗るなんて、変人か王だけだ」

私だってジョン同様に、ドラゴンに乗る王なのに。

そんなデナーリスの嫉妬と失望と不安と焦燥…、それらの結晶が「出自を話すな」という言葉となって愛する人であるはずのジョンにさえナイフのように突き立てます。

 

そうして自らの善性を失いかけていくデナーリスについて、ヴァリスは端的な言葉で表していました。(ちょっと字幕はうろ覚えなので要確認)

「ドラゴンを抱えて炎の中をかいくぐった。彼女は自分の統治を運命だと思っている」

そうなんですよね、「私には王位継承権がある」と主張し続けてきた彼女の信念を支えているものは、「自分は幻だと言われたドラゴンを蘇らせ炎を潜り抜けてきた運命の存在である」という自己認識なんですよね。

“人民のための王”を探し続けるヴァリスのあの正直に“目を見て”放った言葉の重み。

反逆罪だと言われようと信念を貫こうとするヴァリスの淀みのない言葉の重み。

もはやデナーリスはヴァリスが求める“人民のための王”などでは無いんだよな…。

 

さらに、サンサの忠告を無視して飛び立った先で、体力が衰えていたレイガルはユーロンの放つ大弓に3本も貫かれ海の藻屑に。

彼女を女王然としていたものがまた一つ失われた瞬間。

そしてトドメとばかりにミッサンディの処刑。

闘技場でハーピーの息子たちに囲まれ死を意識した際にも、手を取り合った側近。

束の間の恋バナさえ心許せた親友。

彼女の有り余る異名の全てを心から信じて唱え続けてきたあのミッサンディが。

彼女が無残にも首を切られたことで、デナーリスの闇堕ちは完了してしまいました。

ミッサンディの最期の言葉がグレイワームへの愛の言葉ではなく「ドラカリス」だったことに、この世界の辛さが凝縮されていましたね。。。

フラグは沢山ありながらも、正直死ぬのはグレイワームだとばかり思っていたので全然心の準備が出来ていませんでした。辛い。

 

サーセイがそこまでの状況を知るはずはありませんが、デナーリスが一人また一人と側近や兵を失って弱体化していくのと反比例するように、サーセイがマウンテン、クワイバーン、ユーロン、黄金兵団と兵力を増していくのは非情に面白い状況。

さらに、デナーリス軍を王位簒奪者として周知し、人民をレッドキープ内に匿うというのもまたサーセイらしい手口。

勝手な推測ですが、憎しみのままに城内特攻&人民も含めドラカリスかましたデナーリスを人民が「狂王」だと糾弾する展開もあり得るかも…?

その場合、ジェイミーのキングスレイヤーフラグはサーセイではなくデナーリスに対して執行される可能性も…?

もしくは、アリアの殺す「緑の目」がサーセイではなくデナーリスである可能性も…。

本当にどうなるか分からない状況になってきました!

 

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ここからは各キャラの所感を。

 

◆ジョン・スノウ

とにかく引き続きYou Know Nothingな北の王。

出兵の処遇をめぐって意見するサンサとアリアに対し、今その事実を暴露する???

開戦前夜にデナーリスへ話して雰囲気悪くしたのに、まだ学ばないのか…と。

というかそんな大事なこと自分で言わなきゃ…ブランに言わせるなんて…。

サンサの助言を退けたシーンも、デナーリスへのアピールとサンサのハシゴを外す感じに見えてちょっと嫌だったなあ…。

そして都合よく「家族だ」と言っておきながら最早「スターク」を捨てている所も。

ダイアウルフを手離した彼は、もうスタークではありません。

 

◆サンサ

真に北の民のことを考えているのは彼女しかいない。

ハウンドとの束の間の会話、「ベイリッシュやラムジーが“小鳥”だった私を変えた」としっかり自覚しているのがとても良い。

変わらずデナーリスを女王と崇めるティリオンに対して、ちょっと考えたのちに「他に候補がいたら?」と聞いた彼女の質問は、もはや質問ではなく決意なのだと思う

北の民のことしか愛せていなかった彼女が、少し視野を広げたら…?

頑張れサンサ!

 

◆アリアとジェンドリー

ep2で一晩を共にして、さらにはドラゴンストーン城主のジェンドリー・バラシオンとなって浮かれる彼のプロポーズを優しく退けるアリア。

単純に浮かれてしまう凡人然としたジェンドリーはとても可愛らしいけれど、アリアはそんな存在ではないんだよなあ。

ジェンドリーへの愛を持ちながらも、再びハウンドとともに王都へ向かって旅路に出るアリアの信念の強さは本当に格好いい。

ハウンドはマウンテン討伐に向かうのでしょうか?デナーリスvsサーセイの裏で彼らの活躍が見れそうです。

 

◆ブライエニーとジェイミー

ep2の騎士叙任までの関係性だと思っていた2人がそういう間柄になったのは、正直多くの視聴者が「そういう関係にはならないと思っていた」と思った所だと思います。

だけど、それがラストの「ブライエニーを置いて王都へ向かうジェイミー」まで含めた物語だったとは…せっかく人生で初めて全てを許したブライエニーの気持ちを考えるといたたまれないんですけど…。

でも彼はこれまで生涯サーセイしかいなかったわけだし、あの超ほほえましい誘い方からして単なる遊びでは絶対的になく、動物のようなセックスに溺れたサーセイとは違い人間としての敬愛をもったセックスにようやくたどり着けた一瞬の幸せだったなあと。

あのままブライエニーの傍にいれば真人間として更生して幸せに生きられたかもしれないジェイミーを、再び彼の人生を狂わせた全ての元凶たるサーセイの元に向かわせるという事は、「善き人間」となるために過去の「悪しき人間」であった自分の亡霊ともいえるサーセイとの決別・決着をつけないと彼は真の善き人間とはなれないという事でしょうか。彼自身がそう思っているのかな。

やっぱりジェイミーの悪しき称号たる「キングスレイヤー」は、王道ですがサーセイに対して発動するのが物語としては綺麗ですね。

ブライエニーに対する言葉は、サーセイを殺しに向かう自分に対して彼女が未練を持たないよう発した言葉だと思っていますが・・・さて。

 

次回ep5の予告編はこちら。

 

今回ちょっとブロンの登場が繋ぎっぽい感じだったのと普通にラニスター兄弟2人殺す気マンマンだったのに違和感があったんですが、ちゃんと回収してくれるのかなあ。

そして、鉄諸島を奪い返したヤーラの登場もそろそろでしょうか。

残り2話!!

 

 

 

↓シーズン8<最終章>各話感想↓ 

 

※画像は全てimdbより引用