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「流転の地球」(ネットフリックスオリジナル/映画)感想 ~中国初!?の本格的SFディザスター映画が魅せるビジュアルに驚愕【おすすめ度:★★★】

中国で史上第2位の興行収入をあげる大ヒットを果たし、中国のSF映画元年を盛大を印象づけた「流転の地球」がNETFLIX独占配信開始となりました。

ちなみに、第3位が「アベンジャーズ/エンドゲーム」で、まだ本作との間には10億元ぐらいの差があります。

そんな超大作「流転の地球」の感想。

 

★流転の地球

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監督:フラント・グォ

キャスト:ウー・ジン、チュ・チューシャオ、チャオ・ジンマイ

 

◆予告編◆

 

◆あらすじ◆

 太陽の肥大化によって温暖化が更に深刻化した地球。

人間が住む星を守るため、各国は協力して「地球を太陽系から脱出させる」計画を発動するがー。

 

◆感想(途中までネタバレなし)◆

SFディザスター映画はとにかくお金がかかる為、ハリウッドの専売特許のような感じになっていたのが映画業界の現状。

「ディープ・インパクト」「アルマゲドン」に始まり、最近では「ジオストーム」なんていうのもありましたね。

それが遂に中国資本で成立し見事大ヒット!

しかも製作費が50億ちょっとというのも結構な衝撃です(100億ぐらいはかかるイメージ)。

VFXはドイツのピクソモンドが、劇中のパワードスーツはWETAが制作しているなど最早グローバルな制作体制も確立していて、今後こういった系統の作品が中国資本で製作されるケースも増えてくるのではないかと思います。

 

この作品、何が凄いかって、ウー・ジンぐらいしか有名な役者さんを使っておらず、本当に予算のほとんどをVFXに全振りしていて、そのビジュアルのクオリティがめちゃくちゃに高いのです。

こんなのとか

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こんなのとか

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こんなのとか

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そもそも物語は、かなりぶっ飛んだ設定。

太陽が老化して肥大化した結果、地球が住めない星になることが分かり、それを避けるため「地球ごと太陽系の外へ引っ越そう!」という「地球流転計画」が始動。

ここで「宇宙船に乗って居住可能な別の星を見つけよう!」というのがこれまでのSF映画の王道パターンでしたが、「地球を動かしちゃおう!」という発想がまず凄い。

そしてその為に、世界の各都市に巨大な「推進エンジン」を設置して、そのエンジンの噴射力で地球を太陽系の外へ押し出そうという、まさしく奇想天外な計画。

しかし、「地表上の無数のエンジンが稼働して地球が進んでいく」描写や、「木星の引力によって地球の大気が吸い取られていく」描写など、このぶっ飛んだ設定によって観る事ができる素晴らしい映像の数々には、有無を言わせぬ力があります。

他にも、地表上でこのエンジンを稼働させ続けるために働く人々のパワードスーツ(機動スーツ?)やごつごつしたフォルムなのに球体コントローラーで走る作業車などの工業ちっくなデザインと、氷点下の世界となった地球で氷漬けになってしまった都市や高層ビルなどの失われた文明的なデザインとの対比などもとても良かった。

願わくば、IMAXの大きなスクリーンで観たかったなあ。

 

 

※ここからネタバレあり※

 

 

物語は、木星の軌道上を抜ける際にその引力によって推進エンジンが停止してしまい、地球が危機的状況に陥った所から転がり始めます。

偽造パスで地表部隊にもぐりこんでいたリウ・チーとドゥオドゥオは、そのまま徴用されて救援チームに参加することに。

地球をナビゲートする宇宙ステーションで勤務する父リウ・ペイチアンとは、17年前の地下都市への避難の際、助かる見込みのない重病だった母をペイチアンが見捨てたとして以来疎遠になっています。

そんな父は、推進エンジンを再起動しても木星への衝突を免れないとして地球を捨てた宇宙ステーションの決定に反抗し、相棒マカロフと密かに作戦を進めていきます。

そして、地球が助かる唯一の可能性にたどり着いたリウ・チーらもまた、絶望的な状況の中最後のミッションに命を懸けるのです。

 

まさか、エンジンの火力を使い、木星の水素と吸い取られた地球の大気で爆燃を起こし、その反動波を地球を逆方向に押し返す力として利用しよう!という方法に行きつくなんてね。

発想が凄すぎます。

しかし、そんな奇策のために、途中で出会ったばかりのイーイーやワン・レイらが命を懸けて自らが出来る事を全うし、各国のメンバーたちが最後のミッションとして舞い戻ってくるクライマックスは、わかっていても手に汗握ってしまいました。

もちろん、そんな地上の息子の命がけのたすきを、宇宙にいる父がその命を犠牲にして受け継いでいく姿にも。

正直、キャラクターの配置や動かし方はかなりテンプレ通りな印象で、演出や脚本、編集の問題なのか各キャラクターの性格やドラマの描きこみも浅く、この結末は最初の段階で想像した通りではありました。

それでも、空に浮かぶ木星の「嵐の目」に、3,2,1、、と数えた先に見える光。

空から物凄い勢いで降り注ぐ炎、隕石、恐ろしい強風。

そして進みだす地球。

伏線らしきものをちゃんと回収しながら、物凄い強度のビジュアルで描かれるそのクライマックスは、やっぱり感動的。

そう、“胸熱”というやつです…!

 

彼らの活躍によって無事危機を乗り越えた地球は、目的地である4.2光年先を目指し、ここから更に1000年以上の長い旅路に再び漕ぎ出すのです…どこの道でも安全第一で。

 

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ちなみに、ネットフリックスオリジナルとしていますが、厳密には中国では普通に劇場公開しています。

ある国でのヒット作を、他の諸国では独占配信するケースも結構増えてきているんですよね。

邦画で言えば、「BLEACH」実写版とか「鋼の錬金術師」実写版とかも、日本以外の世界諸地域ではネットフリックス独占配信じゃなかったかな。

ネットフリックスがもたらす新しい作品との出会いは、まだまだ増えていきそうです。

 

↓ネットフリックスのオススメ作品はこちらにまとめています↓

www.evisilli.website

 

※画像は全てimdbより引用