こんにちは。
本日はNETFLIXオリジナル映画の中から、私の大好きなこちらの映画をご紹介します!
「劇場で観たかった」というのは、NETFLIXオリジナル映画に対するなんとも複雑な感情ではありますが、こちらはまさに「劇場で観たかった」作品。
★「スペクトル」
ジャンル:アクション、SF
監督:ニック・マチュー
出演:ジェームズ・バッジデール、マックス・マーティーニ 他
◆予告編◆
◆あらすじ◆
近未来。戦火にさらされた欧州に派遣された米軍の小部隊は、都市の廃墟の中で、目には見えない未知の敵と遭遇。
味方の状況を確認しようと、光学技術者クライン博士が同乗した緊急派遣部隊が装甲車で繰り出すが、現地で“アラタレ”と呼ばれるまるで幽霊のような敵の襲撃を受けて壊滅的な打撃を受ける。
撤収した生き残りは、帰路で地雷を踏んで装甲車を失い、救助を待つしかなくなるが、クライン博士がアラタレ達の弱点に気づき…!?
◆感想<ネタバレ含む>◆
そもそも、、
NETFLIXの“オリジナル作品”には、その成立までに様々なルートがあります。
当初からNETFLIXオリジナルとして製作していた作品もあるけれど(ブラッド・ピットの「ウォー・マシーン」やウィル・スミスの「ブライト」はこちら)、「クローバーフィールド パラドックス」や本作のように、当初劇場公開すべく製作していた作品が、わけあってNETFLIXお買い上げで独占のオリジナル作品として配信されるケースも多々あるのです。
日本と異なりハリウッドでは製作プロダクションが権利を保有し、配給会社などへ配給契約として作品を提供する流れが一般的だった気がするので、IPを持つ企業が作品の収支と展開を総合的に鑑みて最善のメディアを選ぶ選択肢の一つにNETFLIXがあるのかな。
何かの記事で読んだ情報によると、「クローバーフィールド パラドックス」は制作に4000万ドル+劇場公開するならプロモーション費用でプラスアルファかかるとなっていた所、事前のマーケティング的に劇場公開でその金額を回収する事が難しいという数字が出てきたため、自身でのプロモーション費用いらずで4000万ドルをライセンス費として出す事を提案してくれたNETFLIXへの提供を決めたという顛末らしい。
ちなみにNETFLIXは、JJエイブラムスお得意の完全に作品内容情報がシャットアウトされた状況下であのスーパーボール中継中にスポットを流し、“この後NETFLIXで配信!”と提示して大フィーバーを起こしたわけです。
プロモーション上手すぎる…!
話は戻り・・・
そんなわけでこの「スペクトル」も16年8月に劇場公開が予定されていた作品が突然公開中止となって同年12月にNETFLIX配信になったものなので、正直出来はどうなのよ??と思って観ないままでいたのですが。
すみません、間違いでした!!
あれです、絶対的に不利な相手に勇気と知恵と団結で少数の部隊が勝利する!っていう、アドレナリン出まくり系の、楽しくて最高のB級映画の傑作です!!
まず、敵が見えない・・・幽霊だから。
しかも見えないだけでなく、通りすがりに触れられるだけで即死。
幽霊最強。
その正体については、後半でいちおう説明付きでいろいろと分かってくるので、結局なんだったの!?ともやもやすることはありません。
実際に2015年ぐらいに海外で実践へ向けた実験が行われていた、光の屈折を利用し物体の正体を隠す「クローキング技術」というものをベースにしているそうで、そのタイムリーさやリアリティの程度なんかも良い塩梅。
そして、見えない敵と戦うため、
1、“見えるようにする”
2、“倒し方を見つける”
3、“出現の大元を止める”
という3ステップで追いつめていくクライン博士が大活躍。
ここが胸熱ポイント!
モブの特殊部隊兵士より、科学者の方が戦場で活躍するっていうのが、物語的にも爽快。
アイアンマン並みの頭脳で幽霊を可視化するための機械をその場で手作りし、敵の弱点に気づけばそれを応用したガジェットを速攻で量産するし、自ら大元を止めるために敵陣の中心地に乗り込む博士。
なぜかアクロバティックに決めショットが決まりまくる(笑)
一番最高だった、このシーンを是非本編で観てほしいです…!
一応、敵の弱点がつまった武器を、この数の敵に向けて最大限効率よく当てるために考え抜かれた頭脳派プレイなのです。
製作は「パシフィック・リム」などを手掛けるレジェンダリー・ピクチャーズ。
安心と信頼のレジェンダリー、さすがVFXなども作りこまれていて、画的にも上の画像のような決めショットばかりでテンションあがる!
しかも音楽、ジャンキーXLことトム・ホーケンバーグです。
豪華です。
戦場の作り込みやガジェット、戦車、装甲車、ヘリなどまでぬかりなくかっこいいものになっているし、FPSゲームのような構図なども盛り込まれていて戦争映画としても見ごたえあり。
ガジェットの手作りシーンとその活躍って、なんでこんなに楽しいんでしょうね。
あんまり難しすぎない発想でいろいろ出来上がっていくので、小学生が考えた企画がまさかの実写映画化…⁉みたいな楽しさがあります。
キャストは、主演のクライン博士にジェームズ・バッジデール。
そして特殊部隊のセッションズ少佐に、マックス・マーティーニ。
渋い…素敵。
ジェームズ・バッジデールは正直今までも観ていたはずですが印象に残っていなかったのが、本作はめちゃくちゃかっこ良くて良いです。
そして、「パシフィック・リム」でも見せ場をもっていったマックス・マーティーニ。
この人の本物の軍人感はいったい何なんだ‥!
ガジェットを持った時の安心感たるや。ミリタリー感UPの秘訣はこの人です。
難しいのは、やっぱりこういうテイストの作品だと「劇場で見たかったなー」と思ってしまう事。
とはいえNETFLIX映画が小難しいものばかりになるのも嫌なので、うまく融合していってほしいなと思います。
16年と少し古めの作品ですが、すかっとストレス解消にも最適の作品なので是非♪
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※画像は全てimdbより引用