イケオジ俳優好き女子の 映画とドラマ、時々その他の感想ブログ

イケオジ俳優好きの30代女子が、大好きな映画と海外ドラマを中心に気ままに気に入ったものの感想をつづるブログです

【2018年のBESTたち】『君の名前で僕を呼んで』感想 ~彗星の如く現れたスターが魅せる、一夏の恋のきらめき

2018年、今年良かった作品を振り返る企画。

はい、今回はこちら!!

 

★2018年、最もキュンとした映画『君の名前で僕を呼んで』

 

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若手俳優が突如ブレイクしていく瞬間を観るのがとにかく好きなんです。

(いきなりブログタイトルであるイケオジ俳優好きから脱線・・・すみません守備範囲が広いのです)

古くは『ギルバート・グレイプ』のレオナルド・ディカプリオ、そんな彼の再来!と衝撃的だった『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』のデイン・デハーン(まじでそっくり)、『つぐない』のシアーシャ・ローナン。
最近だと『華麗なるギャツビー』のエリザベス・デビッキや、『ローガン』のダフネ・キーン、『gifted/ギフテッド』のマッケナ・グレイスなどなど。

 

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突如といいながら、当然本国でドラマ出演していたりはするんだけど、お初にお目にかかる作品(=映画好きの人が注目し始めるのはそのあたりからでは?っていう曖昧な基準。ハリウッドのプロデューサーでもない限り!)で強烈なインパクトを残し、その後売れっ子になっていくのを観ると、なんか才能が開花する瞬間に立ち会った感じがして嬉しくなっちゃう。

「あの作品の時からイイと思ってたんだよねー」って後から言える的な事もちょっとはあるけれど笑、完全実力主義で無名でもどんどん大抜擢されるので、スターの誕生を目撃できる事が単純に映画を観る楽しみの一つ。海外は裾野が広いなー。

これはもちろん、良い年齢の俳優さん・女優さんでも多々起きる事なんだけど。
例えばマイケル・ファスベンダー、ジェレミー・レナー、ジェシカ・チャスティン、エイミー・アダムスとか、初めてスクリーンで観たとき「ちょっと君、今までどこにいた!?」っていう。
調べてみると鑑賞済み作品の端役で出ていたりするので、「何であの時注目しなかった自分…!?」って悔しく思ったりするのですが、やっぱり役者と役は巡りあわせの相性も重要なんでしょう笑。

でもやっぱり若い時にスクリーンで出会うと、その後の物理的な成長や迷走まで我が子のように応援出来る分楽しみの幅は違う。なので早めに見つけておきたいのです。


そんなこんなで本題!
この『君の名前で僕を呼んで』は、ティモシー・シャラメ君という22歳の天才を主演に獲得し、最高の形で世界にお披露目出来た事でその素晴らしさを唯一無二のものとして昇華した美しい作品。
そして、そんな彼を受け止めるオリヴァー役のアーミー・ハマーがやっと“石油王の子孫の金髪碧眼イケメン”のイメージを超えて覚えてもらえる作品になった事も嬉しい。

とにかく細部まで美しい作品です。

※ネタバレあります!


■『君の名前で僕を呼んで』-----------------------------
あらすじ:一夏の恋。一生を変えた恋。
予告編:

www.youtube.com

 

予告編からもわかるとおり、とにかくすべてが美しい。
まるで、エリック・ロメール作品かのような自然光がさす画。
スフィアン・スティーヴンスの“ミステリー・オブ・ラブ”の切なさ。

 

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何より、「君の名前で僕を呼んで(Call Me By Your Name)」というタイトルが美しすぎる。
響きの美しさに掴まれ、その意味を本編で知り、さらに胸を掴まれるタイトル。

 

物語は、1983年の北イタリアを舞台に、17歳の少年と、少年の家に一夏の間やってきた年上の青年との6週間の恋を描く。

 

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原作から舞台となる時代を変更し、エイズが社会問題化する前の1983年に設定したのが功を奏している。
本作の中で言わずもがなのオマージュを受ける『ブロークバック・マウンテン』は1963年から1983年が舞台だったそうで、その連なりも感じるけど、本作があくまで“一夏の恋”の物語であり、“同性愛”である事に余計な事象を挟まないのがとっても良かった。

そう、これは、ただただ普遍的な“忘れられない一夏の恋”の物語。

エリオは自分に現れる男性としての兆しに戸惑いを見せるけど、オリヴァーへ向いていく感情にはあまり抵抗を感じていないように見える。
純粋に、恋をしているだけ。
その恋心に導かれるままに、行動しているだけ。

演じるシャラメ君の、今しかカメラにおさめる事が出来ないであろう、今このタイミングで撮れた事に意味がある!と言えるほどの、瞬間最大風速的なきらめきが本編中におさめられている奇跡。

 

そのきらめきに、あんまり性別が関係ないというか。

彼の最大の見せ場は、ラストのエンドロール。
暖炉の灯に照らされながら、あの夏の事、オリヴァーへの想いに涙をにじませる3分間。
その泣き顔の美しさと演技力に、誰だって心を掴まれるはず!
彗星のように突如現れた才能が、役との最大級のケミストリーを起こした瞬間。こういうのがあるから、映画ってやめられない。

 

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シャラメ君、『インターステラー』のトム・クーパー=ケイシー・アフレックの若い頃を演じてたという事で見直してみたら、本当だ、、、
この時は、マーフ役のマッケンジー・フォイちゃんにばかり目が行っていたのでさっぱり気づかなかった、、、これも役との巡りあわせですね。

 

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陰の雰囲気で、この年齢だからこそのアンバランスさが魅力のアンニュイなルックスなので、結構この先はイメージチェンジのタイミングも必要な気がするシャラメ君。
同系統ならエズラ・ミラーがいるので、今後どんな役にチャレンジしていくのか楽しみ。
来年は『ビューティフル・ボーイ』があるし、『アニマル・キングダム』のデヴィッド・ミシェッド監督がヘンリー5世を描く新作でタイトルロールに決まっていたりするので、この辺り楽しみだなあ。

 

対するオリヴァー。
エリオにひっそりとアプローチをするも、断られたと思い距離をとっていたが、次第に彼の好意に気づき、受け入れていく。
原作よりも結構実年齢が年上のアーミー・ハマーが演じる事で、おそらく原作よりもオリヴァーの“お兄さん感”が強くなっているのだとは思うけど、個人的にはあれくらいの年齢差があった事で彼の包容力とシャラメ君の純粋さがそれぞれ活きたんじゃないかと思う。

彼から滲みでる誠実さが、凄く素敵なんですよー。
それは例えばラスト、自身の婚約を告げる電話のシーンで、顔が見えない中での「I Remember Everything,」=“何ひとつ忘れない”という台詞にこれだけの真実味を感じさせられる事が、とにかく物語の美しさに寄与している。

そして、その実生活での育ちの良さ、品の良さが活きている。
完璧に近い男性像なのに、男臭さを感じさせすぎないというか。
エリオに触れたくても触れられない、マッサージするぐらいしかできない、その慎ましさが愛おしい。

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アーミー・ハマー。イケオジというにはまだまだ若いけれど、好きな俳優さん!
彫刻のような美形で、背が高く、さらっとシャツを着流す姿の格好いいこと。
しかし、ファンの間では愛情をこめて“網浜”とも呼ばれている彼は、石油王の子孫でまじもんの御曹司、金髪碧眼高身長と恵まれすぎたせいで逆に苦労してきた人でもあって。
幻と消えた“ジョージ・ミラー版ジャスティス・リーグ”のバットマン役、観たかったなあ。。。
以外と本人は、凡人の理解できない斜め上いくジョークを飛ばしたり、共演者に無邪気に絡みまくったりするお茶目で可愛い人なのです。好き。笑

 

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あと、本作ではとにかくマイケル・スタールバーグ演じるエリオの父がよかった!!

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息子の一夏の恋に気づきながらそっと見守り、その恋の終わりでは自身の過去の秘密を明かしながら、エリオの想いを包み込んでくれる。
「感情を無視するのはおかしい」
「お前たちが得た経験を、私は昔、自分の気持ちを抑えて逃してしまった」
「心も体も一度しか手に入れられない」

そして、おそらく母もこの事は知っているのだけど、エリオには「ママはしらないだろう」という父。

思えば、二人の小旅行を提案してくれたのも他でもない父。

美術史学者であり、彫刻を愛し芸術を愛する父の目にも、あのふたりの間に流れる感情はかけがえのないものとして映っていたんだろうなと思うと、この作品が一層美しく愛おしく思えてたまらない。


“Call Me By Your Name”、その解釈はいろいろだけど、二人がともに半身としてお互いを受け入れ愛する事の尊さに満ちたタイトルだと思う。

原作には40年後のふたりの描写があるとの事で、Beforeシリーズのように5年後とかに同じだけ時が流れたものとして劇中のふたりのその後を描く続編の構想があるそうで。

なにそれ、是非観たい!!
監督、よろしくお願いしますよー!