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「パルファム -香りに魅入られた悪魔-」(ネットフリックスオリジナル/海外ドラマ)感想 ~その香水は、世界一純粋で歪んだ欲望のために【おすすめ度:★★★★】

一説によると、人間の恋愛の相性は体臭レベルで決まっているんだとか。

 

残念ながら私は生まれつき鼻炎気味で、そんな予感めいた香りを嗅ぎ分けることもなく今に至ります(笑)

 

さて、NETFLIXで18年12月21日より配信開始となった「パルファム -香りに魅入られた悪魔-」を早速鑑賞!

 

パトリック・ジュースキントによる名著「香水 ある人殺しの物語」に、オマージュ?をささげるような、この原作に端を発したリイマジネーション的な全6話のドラマシリーズ。

 

名著といいつつ私は原作を読んだ事はありませんが(笑)

原作は1985年刊行で、アマゾンなどでもまだまだ売っていますね。

 

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

 

 

2006年にトム・ティクヴァ監督がベン・ウィショー君主演で映画化しており、こちらでご存知の方も多いはず。

 

 

私大好きなんですよね~この映画。

まだブレイク前のウィショー君の特徴的な鼻が大活躍。

汚い18世紀のフランス・パリ、美しく甘美な少女の香り、そんな匂うはずの無い画の中の香りがこぼれてくるような、美しく生々しい映像と超展開の寓話性が秀逸です。 

 

そんな作品を、現代を舞台にまったく異なるストーリーで映像化したドラマ作品が本作。

 

★「パルファム -香りに魅入られた悪魔-」

 

◆予告編◆

www.youtube.com

 

◆あらすじ◆

女性の脇、局部、頭髪が切り取られるという猟奇的な殺人事件が発生。

その3つの部位に共通するのは、匂いの原点であるという事。

殺された女性は、あまたの男と寝ていたと噂の女性・カタリーナ。

担当する事になった女刑事・ナジャは、被害者の旧友で第一発見者・ローマン、その妻・エレナ、旧友ブッチェら、あるグループに疑いの目を向けるがー。

 

 

 

 

 

 

◆感想<ネタバレ有り>◆

ローマン・エレナ・ブッチェ・カタリーナらの関係を、過去と現在を交互に見せながら事件と“香り”の真相に迫っていく構成。

その現在では、検事との不倫で徐々にぼろぼろになっていく女刑事・ナジャの満たされない想いが描かれ、その「満たされない愛」という共通項で過去と現在、刑事と容疑者達の背景が繋がっていく様にゾクゾクします。

 

緑みがかった世界はどことなくドラマ「ハンニバル」ぽくもあり、現代の話でありながら、原作&映画同様の寓話性を帯びていて超好み!

 

ドラマの中では、なんと原作小説と映画の映像も登場。

幼い頃の容疑者たちに「冷浸法」による匂いの抽出方法、そして“人間の香りを閉じ込める”という概念をもたらす原作。

「殺された飼い主の香りに引き寄せられるペットの犬」のシーンで、女刑事にひらめきを与える映画。

「愛を欲する者」がたどりついた“香り”という存在を印象付ける良いリンクだと思います。

 

第5話、エレナ役の子役ちゃんの表情がめちゃくちゃ良かったなあー。

 

そもそもこの物語の中では“人間から採取し精製された香水”の存在は徐々にせりあがってくる構成で、その中でエレナちゃんの物語が背負う所が大きくて。

唯一の家族に蔑まれ、男たちには手ひどい仕打ちをうけ、居場所のないエレナは、愛情たっぷりに育てられ幸せそうな少年にそこはかとなく恐ろしい視線を向けるのです。

 

そうして愛を求める純粋な少女が、自ら手を汚して手に入れた香水。

少年が行方不明となり憔悴するあの母親が、その香水にまとわれたエレナを振り返り、包み込んだ瞬間の、恐ろしさと、達成感と、愛おしさと、哀しさ。

 

香水は恐ろしい存在でありながら、それを欲するものにとっては救済なんですよね…。

映画版で主人公グルヌイユが迎えるファンタジックで末恐ろしい結末もめちゃくちゃインパクトがありますが、形容しがたい表情で自身が唯一持つ「愛されたい」という欲望を達成するこのシーンには本当に魅入ってしまいました。必見。

 

 

そしてこの作品、とにかく美男美女しか登場しない!!

ドイツ(制作国)凄いね!?

 

とりあえず女性陣。

 

主人公ナジャ役のフリーデリーケ・ベヒトさん。

童顔のマリオン・コティヤールって感じ。

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第一発見者の妻・エレナ役のナタリア・ベリツキさん。美。

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で、男性陣!

 

第一発見者ローマン役のケン・デュケンさん。

クリス・ヘムズワース+ニコライ=コスター・ワルドウ+ジェイク・ギレンホールって感じ?かっこいい。ちょっとジャレット・レトも入ってるかも。

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娼館の主にして、優しさの滲むおいしい役・ブッチェ役のトリスタン・ピュッターさん。

マフィア役とかいろいろやってるんだろうと思われるような、優しいギャング感最高。

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不倫相手でなかなかのクソ男なのに離れられない、検事グリュンベルグ役のヴォータン・ヴィルケ・メーリングさん。

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みるからにヤバ気な調香師・モーリッツ役のアウグスト・ディールさん。

ちょっとタランティーノに似てる!と思ったら、「イングロリアス・バスターズ」に出てるっぽい。。どこだ。

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ある種猟奇的な事件の話なので苦手な人には受け入れられないかもしれません。

 

でも個人的には、こういった歪んだ愛情が引き起こす悲劇モノが結構好きで、本作は1シリーズかけてそれぞれの人物の愛情の歪んでいく様とその救済を描いているのでとても面白かった。

 

画も美しく、美男美女しかいない事で物語がさらに寓話的にみえる面白いドラマ化でした。おすすめ。

 

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