Everything is Illuminated

面白かった映画と海外ドラマの感想を気ままに綴るブログです。

「ゲーム・オブ・スローンズ」(海外ドラマ)【シーズン8<最終章>ep5- The Bells -】感想

5月13日放送、シーズン8<最終章>第5話感想。

えー…、ちょっと言葉が纏まりそうにもありませんが頑張ります。

 

※ネタバレあり※

 

◆約束されていたデナーリスの闇堕ち、最後の一押し

デナーリスの孤独と憎悪が最悪の形で爆発してしまった第5話でした。

「最悪」なんてものではない、想像を絶する描写に唖然。

最終章に入って忠臣ジョラーを失い、レイガルを失い、そしてミッサンディを目の前で処刑されるという苦痛に揉まれてきたデナーリスですが、それまでにも所々で覗かせるマッドクイーンぶりに一抹の危うさを滲ませていました。

そもそも、S1のときから彼女自身にそうした危険な兆候があった事は疑う余地もない上、四肢をもがれていくような喪失の連続。

特に、彼女の善性を愛し、適切に助言してストッパーになってくれていたジョラーの死は大きな痛手。

そして今回、ティリオンの告発からヴァリスの裏切り(私はヴァリスを支持するけどね)、そして芋づる式にジョンの裏切りとサンサの秘密漏洩までが露呈。

誰しもが彼女に敬愛の目を向けていたあの頃とは違い、身近な人間たちまで彼女を暗い瞳で見る現状を憂い、そしてサンサの狙いを正しく理解し不安と疑念を感じるデナーリスでしたが、最終的に彼女の闇堕ちの最後のダメ押しとなったのは、ジョンの裏切りとそれでもただ無情に繰り返される「My Queen」だったのかもしれません。

ジョンには、自分との約束を破ってまでも立場を危うくするような秘密を伝える相手(そしてそれは、自分を追い詰める方法を知っている相手)も、付き従ってくれる民もいる。

それには100歩譲ったとしても、出生の秘密を知ってしまった彼はもう、かつてのようには愛してくれない。

自分を裏切って秘密を漏らした彼の「My Queen」にはもう、求めているものはない。

You Know Nothing , Jon Snow.

 

王都戦をあっという間に制し、鐘が鳴らされ降伏が示されたにも関わらず、ただひたすらにサーセイを睨みつけるデナーリスの顔。

ため込まれてきた不安、疑念、憎悪、怒り、孤独…全てが凝縮され、ただ一つの点だけを射落とすように見つめるその表情の気迫に引き込まれてしまいました。

ああ、焼き尽くしてしまうのね、という絶望感。

エミリア・クラーク、凄くいい演技してましたよね。

 

あのサーセイでさえ「人民がいれば王都へは攻め込まない」と思っていた“常識”を軽々と覆してしまったデナーリス。

私に跪かない、私を受け入れない民は、救うべき民ではないのか?

これほどまでの壮絶な闇堕ちを見てしまった後に、シーズン1から5あたりまでの彼女の華麗なる成長をどういう目で見ればいいんでしょう…。

そして、あの王都の惨劇、ティリオンが命を懸けてでも防ごうとしたあの惨劇を、シリーズかけて主役だと思わせていたジョンにもその一因があると示すような脚本。

もう、ジョンがここまで生きながらえている理由って、デナーリスの排除に何かしら手を打つためでしかないのではないだろうか…。

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◆怪物はただただ弱く孤独な少女だった

サーセイのラストは「優しすぎる」と賛否両論のようですが、私はこの結末も有りだなあと思いました。

家名の存続と繁栄しか頭にない冷徹な父の元、女だからという理由で期待されずに育てられ、嫁いだ王には初夜に別の女の名前を囁かれ、子供は全員死に、双子の片割れとしか通じあえず、そんな弟とも袂を分かってしまった孤独な人。

彼女の苦悩と、そこからの諦めと達観、糸を張り詰めたように心を殺して自己実現として女王の座に就くまでを(悪役ではありながら)しっかりと描いてきたからこそ、想像を絶する光景を前にして見せた怯えた表情、ジェイミーを前にして見せた少女のような泣き顔、「この子を生かしたい…死にたくない…嫌だ」という言葉に、そんな弱さや醜さも人間だよねと頷かざるを得ません。

そして、そんなぼろぼろの泣き顔はシリーズで一番美しかった。

まぎれもなく、レナ・ヘディの演技の真骨頂。

彼女を受け止めるジェイミーの「俺たちだけだ」という言葉は、せめて安堵の中でサーセイを逝かせてやりたい(そして自分も)というせめてもの優しさに見えました。

前回、ブライエニーと関係を持ちその高潔さに触れて、自身の愚かさの亡霊でもあるサーセイを殺しに行くのだとばかり思っていましたが、そうかそんな高潔なブライエニーを前にしても「サーセイ」と聞くだけで胸騒ぎが起きてしまう自身の愚かさを突きつけられた結果のアレだったんでしょうかね。

みんなが予想していたジェイミーのフラグ、「キングスレイヤー」ではなく、「死ぬときは愛する人の腕の中で」の方が美しく回収されてしまった…。

 

しかし「若く美しいクイーンに全て奪われる」という魔女の予言が、デナーリスに奪われるのは想定内として、こういう形での「奪われる」だと誰が予想したでしょうか。

予言通りすべてを奪われた、それでもある意味ジェイミーだけは奪えなかったのだと思うと、なんて悲しくて歪んだ美しい恋愛物語なんだろう。

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◆ハウンドとマウンテン、アリアが見た戦場

王都に向かうハウンドとアリアのコンビ。やはり絵になる!

ドラゴンの急襲に直面し、自身を守ろうとするハウンドに対してアリアが放った「サンダー…、ありがとう」

初めて名前で呼んだ!という感動と、共に旅をした因縁の少女に対するハウンドのどこまでも不器用な優しさ。

そして、意外にも回収されない伏線が多い中、このクレゲイン兄弟の因縁はしっかりと拾ってくれましたね。

オベリンの惨劇を思いださせるマウンテンの目潰しに悲鳴を上げつつも、最後マウンテンを道連れにして自身のトラウマでもあった炎の中へと堕ちていくハウンドの姿は英雄然としていました。

ハウンドの死闘ぶり、このエピソードの中で一番カッコよかったのでは!?

 

そんなハウンドに活かされたアリアが目の当たりにした、崩壊していく王都の惨状。

手を差し伸べてくれた家族を救おうとした行為が裏目に出てしまう悲劇。

まるで冬の雪のように崩れ落ちた王都に舞い散る灰。

そして、目の前に現れる一頭の光輝く白馬。

もうこれ、、、光の王でしょ、、、あまりに神々しい宗教画のような映像に震える。

アリア、緑の目の狂王を倒せるのは彼女しかいない。

 

◆真のラニスター・ティリオンの情

「ラニスターは常に借りを返す」

この世界において、各家毎の標語は非情に重要な要素を持っていますが、ティリオンがティリオンたるその情の深さがあふれ出す名シーンで、彼は誰よりも正しく「ラニスター」であることを証明したなと思います

自分と対等に接し、理解し、愛してくれたジェイミーを命がけで逃がすティリオン。

ああ、S4で死刑前夜に彼が同じようにしてくれた事への恩をここまで深く持っていたんだなあと思わされる名シーンでした。

ティリオンは知略の人だけど、それ以上に情の人。

様々な因縁があるサーセイをそれでもジェイミーとともに逃がそうと考えるその情の深さは、強さでもあり弱さでもあり、それがきっと心の中では疑念を持ちつつもデナーリスを捨てきれなかった要因なのかも。

彼女を止められなかった事を、一番悔やんでいるのはきっとティリオンなのでは。

 

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シリーズのファンに一番ダメージを与えたであろう「キャスタミアの雨」はS3E9。

あの時はまだ、ロブにしろキャトリンにしろ、放送開始から3年ぐらいしか経っていませんでしたが、もう私たちは8年間この物語を追いかけてきているわけです。

S1でドスラクに売られながらもそこから這い上がってきた少女が、順調に兵とドラゴンと恋人と親友と忠臣をゲットして意気揚々とウェスタロスに向かっていく様を、希望に満ちた画として観ていた日が懐かしい。。

あの頃、ふとよぎるデナーリスの無慈悲さ、危険性にどこか気づきつつ、それでもあがないきれないドラゴンや都市を制圧していく彼女の魅力、その気持ちよさを前に気づかないふりをしようとしていた視聴者の甘えへ製作陣はしっかりとその代償を示して見せたんだなと思います。

綻びが積もり積もってここまでの形になるなんて、8年の歳月をかけた見事な揺さぶり。

こうなるのはもそこそこ覚悟していたけど、やっぱり無理!辛い!

おそるべしゲーム・オブ・スローンズ。

 

しかし、これあと1話で収集つくのでしょうか?

正直、最終シーズン結構駆け足だなと思う所もあるんですが、もうここまでやってくれたのなら最後まで私たちの想像を超える物語と映像を魅せてくれ!という気分です。

 

↓次回(最終回)予告はこちら↓

www.youtube.com

 

↓シーズン8<最終章>各話感想↓ 

 

※画像は全てimdbより引用

「ゲーム・オブ・スローンズ」(海外ドラマ)【シーズン8<最終章>ep4- The Last of the Starks -】感想

5月6日放送分のS8ep4。

大スペクタクルだった前回から、次回ep5での(おそらく)王都決戦に向けて、主要人物たちの関係性が更に転がり落ちていくドラマ編でした。

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※ネタバレがっつりあります※

 

◆全体として…デナーリスの闇堕ち

今回のep4はとにかくこの1点についての物語だったと思います。

死亡した兵たちの火葬シーンがとても丁寧に描かれるなど、戦後処理から始まったep4ですが、冒頭亡きジョラーの長いアップから始まります。

彼女の相談役であり、ストッパーであり、慈愛を象徴する人物であり、そして何よりドラゴンでも兵力でもなく彼女そのものを愛してくれた人

そんな人がまず、この世から旅立ちました。

ジョラーを失った彼女は、戦後の晩餐にのぞむ群衆の面前でジェンドリーをドラゴンストーン城主に擁立することでその力を誇示しますが、彼女の傍で共に盃を交わす友はそこにはいません。

ハウンドとサンサ、ジェイミーとティリオン、ブライエニー、ポドリックなど、旅路を共にしてきた仲間や家族と一時の笑顔を見せる面々を前に彼女の孤独は強まる一方。

トアマンドのジョンに対する言葉が、トドメを刺します。

「ドラゴンに乗るなんて、変人か王だけだ」

私だってジョン同様に、ドラゴンに乗る王なのに。

そんなデナーリスの嫉妬と失望と不安と焦燥…、それらの結晶が「出自を話すな」という言葉となって愛する人であるはずのジョンにさえナイフのように突き立てます。

 

そうして自らの善性を失いかけていくデナーリスについて、ヴァリスは端的な言葉で表していました。(ちょっと字幕はうろ覚えなので要確認)

「ドラゴンを抱えて炎の中をかいくぐった。彼女は自分の統治を運命だと思っている」

そうなんですよね、「私には王位継承権がある」と主張し続けてきた彼女の信念を支えているものは、「自分は幻だと言われたドラゴンを蘇らせ炎を潜り抜けてきた運命の存在である」という自己認識なんですよね。

“人民のための王”を探し続けるヴァリスのあの正直に“目を見て”放った言葉の重み。

反逆罪だと言われようと信念を貫こうとするヴァリスの淀みのない言葉の重み。

もはやデナーリスはヴァリスが求める“人民のための王”などでは無いんだよな…。

 

さらに、サンサの忠告を無視して飛び立った先で、体力が衰えていたレイガルはユーロンの放つ大弓に3本も貫かれ海の藻屑に。

彼女を女王然としていたものがまた一つ失われた瞬間。

そしてトドメとばかりにミッサンディの処刑。

闘技場でハーピーの息子たちに囲まれ死を意識した際にも、手を取り合った側近。

束の間の恋バナさえ心許せた親友。

彼女の有り余る異名の全てを心から信じて唱え続けてきたあのミッサンディが。

彼女が無残にも首を切られたことで、デナーリスの闇堕ちは完了してしまいました。

ミッサンディの最期の言葉がグレイワームへの愛の言葉ではなく「ドラカリス」だったことに、この世界の辛さが凝縮されていましたね。。。

フラグは沢山ありながらも、正直死ぬのはグレイワームだとばかり思っていたので全然心の準備が出来ていませんでした。辛い。

 

サーセイがそこまでの状況を知るはずはありませんが、デナーリスが一人また一人と側近や兵を失って弱体化していくのと反比例するように、サーセイがマウンテン、クワイバーン、ユーロン、黄金兵団と兵力を増していくのは非情に面白い状況。

さらに、デナーリス軍を王位簒奪者として周知し、人民をレッドキープ内に匿うというのもまたサーセイらしい手口。

勝手な推測ですが、憎しみのままに城内特攻&人民も含めドラカリスかましたデナーリスを人民が「狂王」だと糾弾する展開もあり得るかも…?

その場合、ジェイミーのキングスレイヤーフラグはサーセイではなくデナーリスに対して執行される可能性も…?

もしくは、アリアの殺す「緑の目」がサーセイではなくデナーリスである可能性も…。

本当にどうなるか分からない状況になってきました!

 

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ここからは各キャラの所感を。

 

◆ジョン・スノウ

とにかく引き続きYou Know Nothingな北の王。

出兵の処遇をめぐって意見するサンサとアリアに対し、今その事実を暴露する???

開戦前夜にデナーリスへ話して雰囲気悪くしたのに、まだ学ばないのか…と。

というかそんな大事なこと自分で言わなきゃ…ブランに言わせるなんて…。

サンサの助言を退けたシーンも、デナーリスへのアピールとサンサのハシゴを外す感じに見えてちょっと嫌だったなあ…。

そして都合よく「家族だ」と言っておきながら最早「スターク」を捨てている所も。

ダイアウルフを手離した彼は、もうスタークではありません。

 

◆サンサ

真に北の民のことを考えているのは彼女しかいない。

ハウンドとの束の間の会話、「ベイリッシュやラムジーが“小鳥”だった私を変えた」としっかり自覚しているのがとても良い。

変わらずデナーリスを女王と崇めるティリオンに対して、ちょっと考えたのちに「他に候補がいたら?」と聞いた彼女の質問は、もはや質問ではなく決意なのだと思う

北の民のことしか愛せていなかった彼女が、少し視野を広げたら…?

頑張れサンサ!

 

◆アリアとジェンドリー

ep2で一晩を共にして、さらにはドラゴンストーン城主のジェンドリー・バラシオンとなって浮かれる彼のプロポーズを優しく退けるアリア。

単純に浮かれてしまう凡人然としたジェンドリーはとても可愛らしいけれど、アリアはそんな存在ではないんだよなあ。

ジェンドリーへの愛を持ちながらも、再びハウンドとともに王都へ向かって旅路に出るアリアの信念の強さは本当に格好いい。

ハウンドはマウンテン討伐に向かうのでしょうか?デナーリスvsサーセイの裏で彼らの活躍が見れそうです。

 

◆ブライエニーとジェイミー

ep2の騎士叙任までの関係性だと思っていた2人がそういう間柄になったのは、正直多くの視聴者が「そういう関係にはならないと思っていた」と思った所だと思います。

だけど、それがラストの「ブライエニーを置いて王都へ向かうジェイミー」まで含めた物語だったとは…せっかく人生で初めて全てを許したブライエニーの気持ちを考えるといたたまれないんですけど…。

でも彼はこれまで生涯サーセイしかいなかったわけだし、あの超ほほえましい誘い方からして単なる遊びでは絶対的になく、動物のようなセックスに溺れたサーセイとは違い人間としての敬愛をもったセックスにようやくたどり着けた一瞬の幸せだったなあと。

あのままブライエニーの傍にいれば真人間として更生して幸せに生きられたかもしれないジェイミーを、再び彼の人生を狂わせた全ての元凶たるサーセイの元に向かわせるという事は、「善き人間」となるために過去の「悪しき人間」であった自分の亡霊ともいえるサーセイとの決別・決着をつけないと彼は真の善き人間とはなれないという事でしょうか。彼自身がそう思っているのかな。

やっぱりジェイミーの悪しき称号たる「キングスレイヤー」は、王道ですがサーセイに対して発動するのが物語としては綺麗ですね。

ブライエニーに対する言葉は、サーセイを殺しに向かう自分に対して彼女が未練を持たないよう発した言葉だと思っていますが・・・さて。

 

次回ep5の予告編はこちら。

 

今回ちょっとブロンの登場が繋ぎっぽい感じだったのと普通にラニスター兄弟2人殺す気マンマンだったのに違和感があったんですが、ちゃんと回収してくれるのかなあ。

そして、鉄諸島を奪い返したヤーラの登場もそろそろでしょうか。

残り2話!!

 

 

 

↓シーズン8<最終章>各話感想↓ 

 

※画像は全てimdbより引用

「流転の地球」(ネットフリックスオリジナル/映画)感想 ~中国初!?の本格的SFディザスター映画が魅せるビジュアルに驚愕【おすすめ度:★★★】

中国で史上第2位の興行収入をあげる大ヒットを果たし、中国のSF映画元年を盛大を印象づけた「流転の地球」がNETFLIX独占配信開始となりました。

ちなみに、第3位が「アベンジャーズ/エンドゲーム」で、まだ本作との間には10億元ぐらいの差があります。

そんな超大作「流転の地球」の感想。

 

★流転の地球

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監督:フラント・グォ

キャスト:ウー・ジン、チュ・チューシャオ、チャオ・ジンマイ

 

◆予告編◆

 

◆あらすじ◆

 太陽の肥大化によって温暖化が更に深刻化した地球。

人間が住む星を守るため、各国は協力して「地球を太陽系から脱出させる」計画を発動するがー。

 

◆感想(途中までネタバレなし)◆

SFディザスター映画はとにかくお金がかかる為、ハリウッドの専売特許のような感じになっていたのが映画業界の現状。

「ディープ・インパクト」「アルマゲドン」に始まり、最近では「ジオストーム」なんていうのもありましたね。

それが遂に中国資本で成立し見事大ヒット!

しかも製作費が50億ちょっとというのも結構な衝撃です(100億ぐらいはかかるイメージ)。

VFXはドイツのピクソモンドが、劇中のパワードスーツはWETAが制作しているなど最早グローバルな制作体制も確立していて、今後こういった系統の作品が中国資本で製作されるケースも増えてくるのではないかと思います。

 

この作品、何が凄いかって、ウー・ジンぐらいしか有名な役者さんを使っておらず、本当に予算のほとんどをVFXに全振りしていて、そのビジュアルのクオリティがめちゃくちゃに高いのです。

こんなのとか

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こんなのとか

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こんなのとか

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そもそも物語は、かなりぶっ飛んだ設定。

太陽が老化して肥大化した結果、地球が住めない星になることが分かり、それを避けるため「地球ごと太陽系の外へ引っ越そう!」という「地球流転計画」が始動。

ここで「宇宙船に乗って居住可能な別の星を見つけよう!」というのがこれまでのSF映画の王道パターンでしたが、「地球を動かしちゃおう!」という発想がまず凄い。

そしてその為に、世界の各都市に巨大な「推進エンジン」を設置して、そのエンジンの噴射力で地球を太陽系の外へ押し出そうという、まさしく奇想天外な計画。

しかし、「地表上の無数のエンジンが稼働して地球が進んでいく」描写や、「木星の引力によって地球の大気が吸い取られていく」描写など、このぶっ飛んだ設定によって観る事ができる素晴らしい映像の数々には、有無を言わせぬ力があります。

他にも、地表上でこのエンジンを稼働させ続けるために働く人々のパワードスーツ(機動スーツ?)やごつごつしたフォルムなのに球体コントローラーで走る作業車などの工業ちっくなデザインと、氷点下の世界となった地球で氷漬けになってしまった都市や高層ビルなどの失われた文明的なデザインとの対比などもとても良かった。

願わくば、IMAXの大きなスクリーンで観たかったなあ。

 

 

※ここからネタバレあり※

 

 

物語は、木星の軌道上を抜ける際にその引力によって推進エンジンが停止してしまい、地球が危機的状況に陥った所から転がり始めます。

偽造パスで地表部隊にもぐりこんでいたリウ・チーとドゥオドゥオは、そのまま徴用されて救援チームに参加することに。

地球をナビゲートする宇宙ステーションで勤務する父リウ・ペイチアンとは、17年前の地下都市への避難の際、助かる見込みのない重病だった母をペイチアンが見捨てたとして以来疎遠になっています。

そんな父は、推進エンジンを再起動しても木星への衝突を免れないとして地球を捨てた宇宙ステーションの決定に反抗し、相棒マカロフと密かに作戦を進めていきます。

そして、地球が助かる唯一の可能性にたどり着いたリウ・チーらもまた、絶望的な状況の中最後のミッションに命を懸けるのです。

 

まさか、エンジンの火力を使い、木星の水素と吸い取られた地球の大気で爆燃を起こし、その反動波を地球を逆方向に押し返す力として利用しよう!という方法に行きつくなんてね。

発想が凄すぎます。

しかし、そんな奇策のために、途中で出会ったばかりのイーイーやワン・レイらが命を懸けて自らが出来る事を全うし、各国のメンバーたちが最後のミッションとして舞い戻ってくるクライマックスは、わかっていても手に汗握ってしまいました。

もちろん、そんな地上の息子の命がけのたすきを、宇宙にいる父がその命を犠牲にして受け継いでいく姿にも。

正直、キャラクターの配置や動かし方はかなりテンプレ通りな印象で、演出や脚本、編集の問題なのか各キャラクターの性格やドラマの描きこみも浅く、この結末は最初の段階で想像した通りではありました。

それでも、空に浮かぶ木星の「嵐の目」に、3,2,1、、と数えた先に見える光。

空から物凄い勢いで降り注ぐ炎、隕石、恐ろしい強風。

そして進みだす地球。

伏線らしきものをちゃんと回収しながら、物凄い強度のビジュアルで描かれるそのクライマックスは、やっぱり感動的。

そう、“胸熱”というやつです…!

 

彼らの活躍によって無事危機を乗り越えた地球は、目的地である4.2光年先を目指し、ここから更に1000年以上の長い旅路に再び漕ぎ出すのです…どこの道でも安全第一で。

 

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ちなみに、ネットフリックスオリジナルとしていますが、厳密には中国では普通に劇場公開しています。

ある国でのヒット作を、他の諸国では独占配信するケースも結構増えてきているんですよね。

邦画で言えば、「BLEACH」実写版とか「鋼の錬金術師」実写版とかも、日本以外の世界諸地域ではネットフリックス独占配信じゃなかったかな。

ネットフリックスがもたらす新しい作品との出会いは、まだまだ増えていきそうです。

 

↓ネットフリックスのオススメ作品はこちらにまとめています↓

www.evisilli.website

 

※画像は全てimdbより引用

「名探偵ピカチュウ」(映画)感想 ~ピカチュウ=ライアン・レイノルズの最強コラボ【おすすめ度:★★★】

アラサー世代、程度の差はあれどポケモンって認知率100%なんじゃないでしょうか?

それぐらいゲームの大流行とアニメのヒットは物凄かったですよね。

「ピカチュウ カイリュウ ヤドラン ピジョン~」って歌ったなあ。。。

そんなポケモンが、ピカチュウを主人公にキュートすぎる実写化!

そんな「名探偵ピカチュウ」の感想です。

 

★「名探偵ピカチュウ」

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監督:ロブ・レターマン

出演:ライアン・レイノルズ、ジャスティス・スミス、キャサリン・ニュートン

 

◆予告編◆

 

◆あらすじ◆

子どもの頃にポケモンが大好きだった青年ティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンを遠ざけるように。ある日、ハリーの同僚だったヨシダ警部から、ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると確信していて…。

 

◆感想(途中までネタバレなし)

今回とにかく宣伝が上手かったワーナーさん。

ピカチュウ=ライアン・レイノルズ とキャスティングが発表された時の衝撃。

ピカチュウのビジュアルが発表された時の衝撃。

可愛い!そしてしわしわ!そしてちょっとだけおじさん声!(好きです)

「黄色くて小さいやつは無条件に可愛い」のはミニオンズが証明済みですが、そこにしわしわともふもふとおじさん声というギャップまで足され、ちょっと得意げな顔で名探偵然とするピカチュウのビジュアルはあまりに最強すぎました。

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私正直、ポケモン151匹言えません。しかも今はもっと多いはずですね。

ポケGOもやっていないし、ゲームも緑か何かをちょろっとやっただけでだいぶ初期に卒業しちゃったし、そこまで思い入れもありません。

だけど、ピカチュウのあまりのビジュアルの可愛さと「CV:ライアン・レイノルズ」というギャップに惹かれて初日に鑑賞。

結果、めちゃくちゃ楽しかったです。

 

まず、溢れ出んばかりのポケモン愛。

ポケモン好きな人がきっと夢に見たであろう「ポケモンと人間が共存する街」。

世界の大都市をごった煮にしたような(新宿西口のモード学園のビルっぽいのありましたね)ライムシティという舞台は、数多の種類のポケモンが人間とともに生活をしている様を夢に溢れた形で見せてくれます。

そんな街に行きかう多種多様なポケモン。

ドダイトスやバリヤード、メタモンなど、正直無くても物語上問題ないよね?というシーンもいくつかあるんですが、制作陣の「このポケモンを見せたいんだ!!」という執念のようなものを感じました笑。

原典への愛に溢れたエンディングも必見です。 

 

可愛い系ポケモンにはぬかりがなくて、ピカチュウはもちろん、相棒となるルーシーのパートナーであるコダックや、大群で登場するフシギダネにとにかく癒されます。

でもやっぱりピカチュウが一番。

正直ピカチュウを見る為だけでも、もう一回観たい。

そもそも、初期のゲーム「青・赤・緑」の冒頭で選べるポケモンにはピカチュウはいなかったはず。

アニメ化の際にピカチュウを主人公の相棒に据えた人、本当に天才だと思います。

 

※ちょっと調べてみましたが、アニメの中心に据えただけでなく、他のポケモンの名称は各国で異なる中ピカチュウだけはどの国でも「ピカチュウ」であの声をそのまま使うことを徹底していたりして、やはりここに賭けたのが成功の要因のようですね。結果、海外では「劇場版ポケットモンスター」シリーズは「ピカチュウ THE MOVIE」シリーズとして公開されるぐらい、この一匹が強力に引っ張って行って今回に至っているようです。

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※これ以降ネタバレあります※

 

 

 

 

そして相変わらず凄いなと思うのは、ハリウッドのこうしたおもちゃやゲームなどの実写化の際に作用する想像力と物語化力。

海戦ボードゲームである「バトルシップ」を落ちこぼれ青年を主人公にエイリアンと戦う映画に仕立て上げるなど、新しく普遍性あるテーマから土台を構築して物語化し、そこにその作品ならではの捻りや見せ場の要素として主題となるネタをまぶす手法は個人的にもとても好きな形。

今回も「サトシとピカチュウのポケモンマスターへの冒険の道」の話ではなく、ティム(ジャスティス・スミス)の父親離れの成長物語にポケモンを掛け合わせています。

成長物語という老若男女に受け入れられやすい土台で集客しつつ、その中に濃すぎるほどのポケモン愛をこれでもかと押し込んでいくスタイルは今回もとても上手くいっていて、「ピカチュウ」はもちろん、特に「ミュウツー」、いやむしろ「ポケモンそのもの」への憧憬がびしびし感じられました。

 

下半身不随となり、人間の不完全さに嫌気がさしたのか、まさかの最強ポケモン・ミュウツーに魂を転移させちゃうハワード(ビル・ナイ)。

ポケモン好きを、ミュウツー好きを拗らせた過激派という感じでしょうか。

 

そして、ピカチュウ役だと思っていたライアン・レイノルズがティムの父親!?

ハワードに利用される前のミュウツーによって、事件解決までの隠れ蓑としてピカチュウの体に魂を転移されていたのです。

だから言葉が通じる。だから声優がライアン・レイノルズ。

(ライアン・レイノルズは「デッドプール」でもそうでしたが、声と台詞回しだけで“ライアン・レイノルズ”を感じさせるのが最高に上手いので、「実は父でした~」っていうオチが驚きつつも凄く腹落ちする。演技力!)

ポケモンがきっかけで父と疎遠になってしまったティムは、そんな父が転移したパートナーポケモンであるピカチュウとの冒険を通して父と和解し、そして大人として一歩成長する。

“ミュウツーにこんな最強な能力があったら?”の善と悪両方のユースケースを物語の重要な要素として盛り込んで、ただの成長物語に終わらない本作ならではの、“ポケモン”ならではの魅力になっていたと思います。

こうなると、制作陣が一番最初にどのアイディアを着想したのかが気になりますね。

「CV:ライアン・レイノルズのピカチュウ」なのか、「人間が転移したピカチュウ」なのか、「ミュウツーに転移してみたい」なのか、「ぶっちゃけ、みんなポケモンになりたいよね」なのか・・・

 

(ちなみに、、、ミュウツーってそんな技ありましたっけ?オリジナルですよね?)

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しかし、父(ライアン)が現世に戻ってきてしまったので、もうCV:ライアン・レイノルズなピカチュウは見れないんでしょうか?

それだけが心残り。

ピカピカ言ってるだけより、あのコーヒー飲みまくってたり、減らず口叩いてるピカチュウの方が100倍可愛いと思うんですけど…!

 

 

※画像は全てimdbより引用

「ゲーム・オブ・スローンズ」(海外ドラマ)【シーズン8<最終章>ep3-The Long Night -】感想

4月29日放送分「ゲーム・オブ・スローンズ」最終章第3話。

緊張と絶望に押しつぶされる、全編戦闘シーンで構成された90分間。

時系列で書こうと思ったけれど全然纏まらないので、キャラ毎にします。

 

※ネタバレあります。ネタバレしかありません※

 

◆全体として…暗闇が炎を飲み込む絶望

「ハードホーム」「落とし子の戦い」といったシリーズ屈指のエピソードを仕上げてきたミゲル・サポチニク監督が手掛けるという時点である程度のことは想定していましたが、それでも不十分でした。

暗闇と吹雪の中にあって、夜の王の姿もホワイトウォーカーたちの姿もまったく見えない恐怖。

登場人物たちと同じ視点で見えるものしか見せない、彼の冴えわたる演出が作り出す絶望感で包まれていました。

特に闇と炎との対比が素晴らしい。

ここに至ってその正体は不明ながらも、「光の王/Lord of Light」にすがりたくなるほど「炎」が持つ希望としての存在が色濃く出ていましたね。

しかしながら、メリサンドルの帰還によってもたらされたドスラク人たちの刃の炎はあまりにむごい速度で消え去り、彼女が使命を果たすべく灯した堀の大火もまた、操られたホワイトウォーカーたちの特攻によって消され橋とされてしまう。

暗闇が希望の炎を飲み込む様を何度も突き付けることによって見せる絶望。

やはり「落とし子の戦い」の監督は裏切らないなあ。。。

 

◆城内の地獄絵図

城壁は登って超えらてしまうのが戦闘シーンのお決まり。

その城壁、そして場内を守るのはジェイミー、ブライエニー、トアマンド、ポドリック、ダヴォス、サム、エッド、ドンダリオンにアリア、ハウンド、そしてリアナ・モーモント。

遂に超えられてしまう城壁、そして扉。

ホワイトウォーカーたちがかつてのように唸り声をあげるような状態ではなく、あくまでさーっと、さらさらと、あくまで「数が押し寄せる」かのように描かれるのが凄い。

どんな強敵、剣の名士たちとも戦い勝利してきた歴戦の戦士たちの前に立ちはだかる最大の危機が、何の剣術さえ持たない「数の絶望」だというのがたまりません。

常にブライエニーの横で戦うジェイミー。

ブレーヴォスで学んだ棒術で華麗なる戦いぶりをみせるアリア。

サムは今回いいとこなし。残りの3話でエッドの死を無駄にしない活躍をしてくれ…。

そして、夜の王の号令で一斉に立ち上がる死者たち。

「ハードホーム」でチラ見せしていたあの恐怖をここで使ってくるのね…。

本当に、「こんなのどうすりゃいいのさ」と、まだ3話あることを知っている視聴者さえ希望を失った瞬間でした。


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◆人の上に立つ者としてのリアナ・モーモント女公の勇気

リアナ・スタークから名前を取って名付けられた、ベアアイランドの幼き女城主。

初登場時からその威勢のよさ、発言の正しさ、わからない事は側近に質問できる素直さ、そして意見を貫く強さ、幼いながら城主たる人間としての威厳を備えまくっていたリアナ・モーモントが亡くなくなりました…。

亡者となった巨人に小さな体で向かっていくリアナ・モーモント女公格好よすぎでしょ…。

決死の一撃で巨人に向かっていくも、巨人に捕まれた際に骨の音がするほどの力で握りつぶされたことで絶命なんて、ほんと、子供だろうと容赦がないな…。

実はこれまで、彼女の出番の増加は、キャラクター造形と役者の上手さで思っていた以上に人気が出たことによるものかなと思っていました。

(ほんとに凄い。あの威厳を10代で出せる役者なかなかいない)

だけど、最後のあの巨人との闘いのシーンで、半分正解で半分不正解だなと。

大の男も恐れる巨人に対し、小さな小さな女戦士が立ち向かうという図。

巨人の掌に収まってしまうほどの子供が、死に絶えながらもその巨体に剣をつき刺すという図。

これはこの物語上どうしても描きたい画でしたね。

どこまでも上に立つ者としてのふさわしさにあふれたリアナ・モーモント、R.I.P。


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◆サンサとティリオンの絆

「地下墓所は安全だ」と聞くたびに、絶対にフラグだ…と思ってきましたがやはり。

城内まで入り込んだホワイトウォーカーたちは、「出来る事がない」サンサ、ヴァリス、ティリオン、ミッサンディらと女子供が避難する地下墓所へも到達します。

逃げ惑う人々。死角に隠れて息をひそめる人々。

女城主としては有能ながら、戦闘能力のない自身にある種の絶望を感じるサンサ。

同様に、戦場で出来ることはないと突き付けられたティリオン。

だけど、それこそがこの2人にとっては正しく勇気ある決断なんですよね。

無謀さだけが称えられる物語でなくて本当によかったなと思います。

「最もマシな夫だった」という会話、サンサの掌にキスをするティリオン、生き残るべき2人が危機的状況で見せた互いに対する慈愛?のようなものは、お互い苦難の道を経てきたからこそ到達できる極地。

賢く、そして人を想えるこの2人が王都と北を納めたら万事OKなんじゃないかな…。

 

◆許され、迎え入れられたシオンの最期

思えばこれまで、可哀そうなぐらいいいところの無い人生を歩んできたシオン。

その傲慢さが仇となって、スタークにもグレイジョイにも見捨てられた男。

彼の最期はずっと「グレイジョイとして」果されるのだろうと思っていましたが、そうか「スタークとして」をも併せ持っての死だったんだね…。

リークを脱してからのシオンは、これまでの自身を悔いるかのように善い行いをしよう、家族を守ろうという何かに突き動かされるような運命をたどって来ました。

その度に腰抜けだった彼は強くなり、学んできました。

サンサを助け、ヤーラを助け、再びサンサを助けんと戻った北部でブランを救う。

「You are Good Man. Thank You」というブランの言葉が、彼がたどり着いた全て。

夜の王に向かっていったその勇気こそ、彼がたどり着いた強さです。

 

◆アリアの大金星と、それを成し遂げさせたもの

まさか、夜の王を倒すのがアリアなんて…!!あまりの英雄譚に震えました。

シリオ・フォレル師匠、彼女は死神に「Not Today」を突き付けてやりましたよ。

ジャクエン・フ=ガー師匠、彼女は最強の暗殺者として奇襲に成功しましたよ。

S3でアリアの目を見て「暗闇の中から私をみている…茶色の目、青の目、緑の目…永遠に閉じる目が」といったメリサンドルは、どこまで見通していたのでしょうか。

希望と戦意を失っていたアリアを再び奮い立たせ、「Not Today」を言わせたメリサンドルをここまで生きながらえてきた使命とは、炎はもちろんこの瞬間のためだったのかもしれません。

全てが終わり、チョーカーをはずして一人雪の中でぱたりと崩れ落ちた姿は、哀しくも美しく神々しかった。

そしてまた、「光の王」を信仰するドンダリオンとハウンドがアリアを守ったという展開にも震える。

何度刺されても道を塞がんとするドンダリオン格好良すぎ…。

何度も死んでは蘇ってきたドンダリオンの生は、さらに言えば彼を蘇らせるために傍に居続けたミアのソロスの生は、アリアを守るためにあった。

炎への恐怖をここに至ってもなお克服できずにいるハウンドもまた、アリアのためなら奮起できた。

ブランを襲い、七王国の混乱の元凶ともなったベイリッシュの短剣が、巡り巡ってブランを守り、七王国を暗闇から救った。

8年かけて紡がれてきた物語がひとつの結論に向かって進んできていたという事に否応なく興奮するし、その偉業を成し遂げるために連なるキャラクターの繋がりが、ジョンやサンサやデナーリスなどの主役級ではないサブキャラクターたちによるものである所が最高にクール。

しかも、最後の華麗なる「剣の持ち替え」技も、S7でブライエニーとの手合わせシーンで片鱗を見せているんですよね。

その時、ニードルを飛ばされて短剣を抜き、それを別の手へと空中で持ち替えるアリアの剣さばきの上手さにはっとしたものです。

伏線の張り方が半端ない。

そして、あれだけ名前の付いたヴァリリア銅の名剣が集結していたにも関わらず、唯一“名前の無い”剣であったあの短剣が夜の王を倒す事になるのがまた素晴らしい。

父エダードと同じ“スターク風”の髪型の名家の娘たるアリアと、名も無い剣を持つ名もなき暗殺者たるアリア。

彼女の出自と、旅路の双方があってこそたどり着いたゴールは感慨深すぎ。。。

 

ちなみに、、、

アリア役のメイジー・ウィリアムスは、S1時オーディションで選出された演技実績のない無名の子役だったわけです。

S1時にどこまでラストが決まっていたかはわかりませんが、そんな子に8年かけた大作のハイライトを任せるという英断が出来るHBOは凄いなあとしみじみ思います。

8年間、毎年のように風貌が変わっていったメイジーが最終章であのビジュアルと貫禄に到達していたことも奇跡的だし、彼女の身体能力の高さを当時どこまで測れていたのか本当に興味深い。

(サンサについても同じことを思っていますが、それはまた別で)


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◆我が最愛の騎士サー・ジョラー・モーモント逝く

シーズン1からずっと公言してきた最愛の騎士ジョラーがなくなりました。。。

シーズン8に登場する事が確定した時点で、夜の王との対戦でデナーリスを守って死ぬのだろうと粗方予想はついていましたが、それでもやっぱり辛い。

敵陣でドロゴンから振り落とされたデナーリスの危機的状況に、他の誰でもないジョラーだけが駆け付け、何度剣で刺されても立ち上がる姿には、これまでいくら視聴者にストーカーと呼ばれようともデナーリスの元に戻ってきて彼女を守ってきた男の神髄が溢れていました。

デナーリスに「もういい」と腕を差し伸べられようとも振り払い、命が続く限り剣を振り続ける姿、もう涙とまんないよ。。。

何より、彼の最期の台詞が「痛い…」なのがもうダメ。

これまでデナーリスにどんなに冷たいことを言われようとも、どんなに強敵と戦おうともぐっと口を一文字にして食いしばって耐え忍んできたジョラーがですよ。

最期に「愛しています」さえ言えなかったけれど、その行動で痛いほど伝わる彼のデナーリスへの愛。

誰の死にも、誰との別離にも、ぶっちゃけドロゴとの別れの時でさえあそこまで泣いていなかったデナーリスが、まるで少女のようにジョラーを抱えて泣きじゃくる姿ももうダメ。

使ったことさえない剣を手に握りしめ、ジョラーとともに戦ったデナーリスは、きっと、、きっと、、少し人間らしい心を取り戻してくれていると、、思いたいです。


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しかしですよ。

あれだけシーズン1から引っ張ってきた夜の王との闘いが最終章中盤で終了してしまうという衝撃!

本当の敵はサーセイ。人間対人間なんですね。

シリーズのクライマックスと思われた戦いで、シリーズの主役格であるはずのジョンやデナーリスが驚くほど活躍できなかったのもおもしろいし、動きを封じ込められてしまったドラゴンたちもまたしかり。

残り3話あることが、嬉しい反面、「これだけの死闘のあとにまだ3話もあるのか」という絶望になるなんて、最終章始まる前は考えもしませんでした。

次回以降、本当に予想もつきません。

 

 

↓シーズン8<最終章>各話感想↓ 

「ある少年の告白」(映画)感想 ~ジョエル・エジャートン、俳優としての自分の魅力を最適に配置する監督力【おすすめ度:★★★】

華のあるハリウッドスターの中で珍しいくらい、不器用そうな、無骨な風貌が持ち味。確かな演技力で活躍を続けるジョエル・エジャートンの「ザ・ギフト」に続く監督第2作目「ある少年の告白」の感想です。

 

★「ある少年の告白」

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◆予告編◆

監督:ジョエル・エジャートン

キャスト:ルーカス・ヘッジズ、ニコール・キッドマン、ラッセル・クロウ、ジョエル・エジャートン、グザヴィエ・ドラン

 

◆あらすじ◆

大学生のジャレッドは、ある出来事をきっかけに自分は男性のことが好きだと気づく。

両親は息子の告白を受け止めきれず、同性愛を「治す」という転向療法への参加を勧めるが、ジャレッドがそこで目にした口外禁止のプログラム内容は驚くべきものだった。

自身を偽って生きることを強いる施設に疑問と憤りを感じた彼は、ある行動を起こす。

 

◆感想(ネタバレあり)◆

LGBTQについての映画の製作本数はここ数年で増えてきているように感じます。

トランプ政権下となったことでより多様性についての議論が活発化した事で、様々な愛、自由、人生、権利についてのメッセージがこうした「作品」に内包される形で投げかけられるようになったのでしょう。

本作も、ものの10年ぐらい前?に実在した(そして今もまだ存在するのであろう)「性的指向は矯正できる」とする恐ろしい思想と矯正施設の実態を通して、あらためて同性愛者としての自身を受け止めていく主人公と家族の姿を描いた作品です。

非情に難しい題材ながら、監督2作目となる俳優のジョエル・エジャートンが脚本も手掛け、映像化に成功!

 

矯正施設でのプログラムとして描かれるのは、あまりにお粗末で非科学的で末恐ろしい内容ばかり。

それは、“男らしさ”を叩き込んだり、椅子を向かい合わせて「父を憎め」と刷り込んだり、自身の同性愛経験を語らせるといったプログラムを通して、同性愛の全てを「罪」だと責め立て強迫観念を植え付けていくようなもの。

しかし、現在でも34の州ではこうした施設を禁ずることが法律で整備されておらず、既に70万人もがこうしたセラピーを受けたそうです。

同性愛は戒められるべきものと解釈できる聖典の言葉によって、キリスト教保守派の色濃い地域では特にそうした考え方が今もなお根強く残っているのでしょう。

 

そうした保守的思想の人々の中にあって(そしてそれは自分が信じて浸透させてきた信仰でもある)、息子の告白を受け入れることが出来ないジャレッドの父で牧師のマーシャル。

それでも、心のどこかで息子を受け止めたいという想いが見え隠れするラッセル・クロウの演技。

家族への愛情と、牧師としての自身の信条・信念とのせめぎあいに苦しくなります。

さらに、これまた保守的な地域らしい家父長制の悪しき習慣で、男たちが息子の処遇を決めそれに従うしかなかった母ナンシー。

のちにその過ちに気づき行動に移すニコール・キッドマン演じる母ナンシーの愛が、そうした様々な根深い問題を断ち切るための助けになります。

 

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はじめは「治せるのかもしれない」とさえ思っていたジャレッドは、矯正施設の人々の様々な葛藤に触れ、自身の“問題の原因”を振り返っていく中で、ありのままの自身の姿、自身の想いに気づいていきます。

家族が完全に一つになることはないけれど、ありのままを受け止めてそれぞれが進むべき方向へ進んでいく姿にぐっと涙腺が刺激される。

ラッセル、ニコールに引けを取らず堂々の主演ぶりを見せるルーカス・ヘッジズがとても頼もしい!

プログラムのメンバー役でグザヴィエ・ドランが出演しているほか、テイラー・スウィフトの今カレであるジョー・アルウィンがジャレッドにトラウマ的な体験をもたらすヘンリーを演じています。

このヘンリーとの一件のこじれ方が、ジャレッドから「被害者」という事実をはぎ取ってしまったのが怖かった…。

 

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しかしなによりもびっくりしたのは、ジョエル・エジャートン演じる施設長サイクス。

彼らしい不器用そうで得体の知れなさも持ったサイクスについて、本編末で語られた「現在は夫とともに暮らしている」という字幕の破壊力。

夫…????

いやー、全然気づかなかった…。

あの不気味で無意味なプログラムの数々は、サイクスが異性愛者として生きていくために自分自身に課したものだったのかもしれないと思うと、いたたまれない想いになります。

こうして生まれてしまった自分の原因として「父を憎む」こと。

男らしくたくましくあること。

極力お互いに触れあわないこと。

全てのプログラムは、自分を変えなければという強迫観念から出来たのかもなあ。。

こんな情報を、こうもさらっと出してくるジョエル・エジャートンおそるべし。

 

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◆で、ジョエル・エジャートンっていったい何者なの?◆

傑作「アニマル・キングダム」で観て以来、あの無骨な風貌と繊細な演技が大好きな俳優ジョエル・エジャートン。

アニマル・キングダム(字幕版)
 

ディカプリオ版「華麗なるギャツビー」のブキャナン役や、最近だとジェニファー・ローレンス主演の「レッド・スパロー」なんかもよかった。

華麗なるギャツビー(字幕版)
 
レッド・スパロー (字幕版)

レッド・スパロー (字幕版)

 

 

そんな彼が本作と同様に監督・脚本・製作・出演の4役を果たした監督デビュー作が「ザ・ギフト」

ザ・ギフト (字幕版)

ザ・ギフト (字幕版)

 

 

ミニマムな作品ながら、主要人物たちの関係性がじわじわと変わっていく様、嫌~な背筋の冷え方をする物語運びの上手さが光る幸先の良い監督デビュー作です。

この作品の中でも彼は、レベッカ・ホールとジェイソン・ベイトマン夫婦のもとに訪れる得体の知れない恐怖の対象を、あの無骨な風貌を活かしたキャラ造形で演じています。

「華麗なるギャツビー」のブキャナン、「レッド・スパロー」のナッシュなど、彼は演じるキャラの不器用さや生き辛さを見せるのが上手いんですが、そんな不器用さに重ねて本作や「ザ・ギフト」のような得体の知れなさを醸し出すのが最高に上手い

そんな自分を最適な役に配置し、最適に配分できる知性。

「ザ・ギフト」と本作は、監督と脚本、出演を兼ねるからこそ、自分の持ち味の出しどころや、自身が作品に与える雰囲気をベストな形で昇華できているように感じます。

 

そして、個人的には情報の出し方やそのリズムが好き。

ジャレッドの過去の振り返り、その中におけるグザヴィエとの出会いの美しさ、そうしたシーンと現在とが割とシームレスに連なっていくような構成。

本作では正直ちょっとわかりづらい部分もあるのだけれど、「ザ・ギフト」での真相に迫る情報の出し方がとてもうまくて、きっとここは彼のもう一つの持ち味になっていくのではないでしょうか。

 

かつてから映画製作に興味があって学んでいたらしく、頭がよくていろいろと俯瞰して観れる人なのでしょう。

監督としてはまだまだ2作目。

これだけのキャストが集まり、配給権の取り合いが起こるような状況であれば、ネタ探しには事欠かないはず!

次回作も楽しみです。

 

 

※画像は全てimdbより引用

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」(映画)振り返り ~「エンドゲーム」公開に向けて

※昨年noteに書いたもののリライトです。

 

2019年4月26日「アベンジャーズ/エンドゲーム」の初日チケット取れたー!!!

2008年の「アイアンマン」から10年追いかけ続けてきたMCUマニアとして、遂にこの時が来てしまう事には感慨深い想いがあります。

当然全作品観てパンフレットも集め、FUNKO POPというフィギュアも集め、今後の制作情報やらキャストの契約情報やらにも一喜一憂してきたものです。

そんな10周年の記念碑的作品。


とにかく、同時代を生きてリアルタイムで追いかけられた事に感謝しかありません。

「ゲーム・オブ・スローンズ」といい、2010年代の歴史的シリーズが同時に終わりを迎えることになるとは。

「エンドゲーム」前に、いったん「インフィニティ・ウォー」を振り返ります。

ちなみに私はキャプテン・アメリカ=キャップ支持派なので、若干意見が偏ってるかもしれません。

 

★アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

 

※ネタバレあります※

 

◆あらすじ◆

人工増加による貧困を憂う悪役・サノスが宇宙規模での人工半減を信念にかかげ星々を襲撃してきた中で、指ぱっちん一つでそれを可能とする“インフィニティ・ストーン”を手にするために動きだす。

故郷の星を失い宇宙船で地球を目指していたソーたちは、不幸にもサノスの船に遭遇してしまい虐殺が行われ、間一髪地球に転送されたハルクによりトニー・スターク=アイアンマンや、キャップらに「サノスが来る」という情報が伝えられる。
NYで襲撃を受けたトニーらは宇宙へ向かい、二手に分かれたガーディアンズの面々と合流。

残りのガーディアンズたちは、宇宙で襲撃を生き延びたソーと合流。

そして地球では、石の一つを持つヴィジョンを守るためにキャップらがワカンダに集合。

しかし、サノスは6つの石を着々と集めていき、ついにその野望を果たしてしまう。

 

 

◆感想◆

◆天才監督・ルッソブラザーズが凄すぎる

クリエイター的でありながら、職人的でもあり、とにかく要件を華麗にさばきながら彼ららしい屈折した偏愛を描きこんでくるのが凄い。

・20人以上のヒーローにきちんと見せ場があり、しかしやりすぎ感も過不足も感じない

・これまでの個別シリーズで育ったキャラクターやテイストを壊さず、しかしキャラの成長や変化も盛り込む

・観客を混乱させる事なく3手にわかれて進む物語を進め、駆け足感もストレスもない

・過去の伏線を回収し、物語に盛り込む

・悪役も魅力的に描く。単純な勧善懲悪にならない

・アクションにもそれぞれのキャラクターを感じさせる演出で、武闘派・ガジェット派・魔法系など系統が整理されている。そしてとにかく見やすい

・ファンが喜ぶ、集合映画だからこそできるチームの組み換え、連携プレーによる技を盛り込む

・ちゃんと笑いも入れる。入れても2.5時間に収める

・想像できない展開が起こる。ヒーロー映画のはずが・・・

 

ここまでの統制が取れるのは天才としか言いようがありません。

 

◆ルッソ監督の鬼畜ぶり…ヒーローたちに課す試練
サノスの野望が果たされ、ヒーローたちの半数がさらさらと塵になって消えていくという展開は、心のどこかで不穏な展開は予測していながらも衝撃が大きすぎました。

10年追いかけてきたからこそかもしれないけれど。

せっかく家族と呼べる存在を見つけて成長したロケットは、目の前で相棒のグルートを失うだけでなくガーディアンズの面々も皆消えてしまう。

キャップもまた、これまでのシリーズを通して何度失っても取り返し続けてきた親友以上の存在であるバッキーを再び失う。

そして、皆を守るため、愛する人を手にかけて失いながら、それを時間を巻き戻されてサノスにまた目の前で殺されるという悲劇にあうワンダ。

苦しめた方がそこからの反動、立ち上がる様にドラマが生まれるのはわかる。

わかるけど、、、

登場人物たちに課す試練の作り方に滲む、ルッソ監督の鬼畜ぶりは相変わらず。

 

◆大義のための犠牲を是とするのか?

そんなワンダの行動、それ以前に描かれるピーター・クイルの行動、これがこの作品でとても大切なポイント。

ピーターは、愛する人ガモーラに「私がサノスに捕まったら殺して」と頼まれ、その局面が来た時にその言葉を実行する。

サノスの魔術によって果されなかったけれど。

サノスは、この二人にとてもやさしい言葉をかける。

「気持ちはわかる」「気に入った」と。

それは、サノス自身の行動にも通じるものだから。

世をよくする信念の遂行のため、そのために石を手にするために、愛する娘であるガモーラを崖から突き落として死に至らせる。

 

この、大義のため、多数の命のために一人や少数を犠牲にするという事。

これに対し、ずっとキャップはNOを通してきました。

より多数の命のために一つの命を犠牲にしない、一つの命の犠牲で解決しようとしない。

このアベンジャーズシリーズは、この結論の出ない2つの考え方の対立がずっと根底にありました。

だから、ワンダやピーターの行動と、サノスの行動は根底は一緒の事で、だとしたら正義とは何なのか?という事までぐるぐる考えてしまいます。

 

◆「エンドゲーム」はどうなる?
消えたメンバーは役者として今後の契約本数も残っているし、新作の制作も決まっている新規組がほとんどなので、必ず戻ってくる…はず。

(死んだはずのスパイダーマンの新作や、ウィンターソルジャー&ファルコンなどのドラマシリーズの製作情報を「エンドゲーム」公開前に出すというのは、彼らは戻ってくるよのサインと思っています)

逆に「エンドゲーム」で契約満了になるキャップなどの初期組が生き残っていることを鑑みると、新規組を生き返らせるために初期組が命を削る事になるのかな…。


しかし、さすが3作目のタッグともなると、ルッソ監督はキャップを格好よく撮る事においての信頼感が違いますね。

ヴィジョンらの危機に、地下鉄に駆け付けたキャップ初登場シーンの格好よさ!

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海外だとこのシーンで歓声があがるらしい。何それ最高。

 

髭面&ツーブロック風な見た目も最高。

前髪がはらりと落ちるのがとてもセクシー。

(プライベートのクリス・エヴァンスは常にこんなかんじのお髭ですね)

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それでいて誠実(くそ真面目とも言う)なのが素敵。

戦場でグルートに「I am Groot」と話しかけられ、「I'm Steve Rogers」と自己紹介するシーンが大好き。

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ちなみに、予告編でのフェイクシーンがこちら。

観たかった…。

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「エンドゲーム」では残念、髭はそってしまっているようですが。

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話が逸れましたが、「エンドゲーム」ではビッグ3、特にアイアンマンとキャップの対立、それこそ親友バッキーの処遇を巡って大義の為の犠牲を是とするのかというサイズまで視点を広げて対立軸を作ってきたこの2人がどのような結論を見出すのかがドラマ面でも大きな見せ場になるのかなと。

何よりそれを演出するのがルッソブラザーズなので、そんじょそこらの感動的なまとめ方ではない、ほろ苦く犠牲を伴うヒーローたちの信念と行動との終着点を見せてくれるのだろうと期待が高まります…。

 

 

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「インフィニティ・ウォー」で、サノスによってアベンジャーズの面々含め半分に減らされた人類たち。

「エンドゲーム」ではそこからの反撃が描かれます。

予告はこちら。

www.youtube.com

 

「エンドゲーム」で残されている伏線は多々ありますが、やはり「インフィニティ・ウォー」の絶望からどう盛り返すのか、そして「インフィニティ・ウォー」未登場組が後編まで取っておかれた理由が気になるところ。

◆ストレンジは、彼がみた数多の可能性の中から唯一の勝利ルートとなりうるこの未来を選んで、今この状況にあるはず。スターロードの失敗も、人口半減もきっと必要なことだったはず。

◆「インフィニティ・ウォー」後に公開された「アントマン&ワスプ」で、ピム博士やワスプたちは消滅してしまい、アントマンは亜原子世界に取り残されてしまった状態にあることが名言されています。この亜原子世界からワスプの母でピム博士の妻・ジャネットは生還しており、この世界が何かしら残されたメンバーたちの最後の手段として作用するはず。

◆キャプテン・マーベルが遂に参戦。単独作で物凄いパワーを見せつけつつ宇宙へ旅立っていったキャプテン・マーベルですが、「インフィニティ・ウォー」ラストで盟友ニック・フューリー長官がポケベル?で彼女に連絡をしており地球に戻ってきます。

◆アントマンとキャプテン・マーベル、そしてもう一人「インフィニティ・ウォー」に登場しなかったのがジェレミー・レナー演じるホークアイ。すでに予告編に登場していますが、日本でローニンとして活動しているところにブラックウィドウが訪ねて来ますね(ちなみに予告編で戦っている相手役は真田広之です)。

◆「インフィニティ・ウォー」で消息が描かれなかったサブキャラでは、「ブラックパンサー」でいい味出してたシュリが消滅、「マイティ・ソー バトルロイヤル」でこれまた良い味出してたヴァルキリーは生存していることがポスターで明かされています。特にヴァルキリーについては、「インフィニティ・ウォー」冒頭で襲撃された船に既に乗っていなかったので、何かしらの方法で事前に脱出していたはずで、「エンドゲーム」で活躍することが想定されます。楽しみ!ちなみに船に同乗していたクラグリンの姿はポスターに無い…ヴァルキリーと一緒にいるはず…だと思いたい!

 

 

 

何はともあれ、26日の「エンドゲーム」鑑賞が楽しみです。

 

※画像は全てimdbより引用