Everything is Illuminated

面白かった映画と海外ドラマの感想を気ままに綴るブログです。

ネットフリックスオリジナル 本当に面白い映画・海外ドラマはこれ!おすすめ作品リスト【最終更新:2020年9月26日】

随時更新ページとしてNETFLIXオリジナル作品・独占配信作品をおすすめランク別にまとめてみました。簡単な感想つきなので、「ネットフリックス登録してみたけど、何から観たらいいの?」 という方、是非参考にしてみて頂ければ(^^)

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◆ランク分け方法

★★★★ 絶対に観るべし!  … NETFLIXに登録したなら、絶対に観るべし!
★★★  こちらもおすすめ! … せっかく登録したのなら、色々楽しんで欲しい!
★★   お好みで!     … 時間に余裕のある方は、好みに合わせてどうぞ!
★    自己責任で!      … 個人的にはおすすめしにくい作品

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 ☆最終更新日:2020年9月26日
・映画:30作品 / ドラマ:9作品

 

【絶対観るべし!★★★★】

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「ロマンティックじゃない?」(映画)2020/9/23更新

映画「ロマンティックじゃない?」感想ネタバレ:でぶちょ女でも夢はみたいんだ!!! - Movie Magic

ジャンル:ラブコメディ
あらすじ:ラブコメ嫌いの主人公ナタリー。ある日、地下鉄で強盗に襲われて頭部を強打してしまい、目覚めるとまるで「ラブコメ」のような世界に転生してしまっていて…。
出演:レベル・ウィルソン、アダム・ディヴァイン、リアム・ヘムズワース、プリヤンカー・チョープラー 他

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例えばラブコメには「親友だと思っていた人が実は運命の人で…」とか、「親友はファッションセンスの高いゲイ」とか、いろいろ”あるある”がありますよね。本作はそんな”ラブコメあるある”に満たされた世界に降り立ってしまった”ラブコメ嫌い”の主人公が、本当の「愛」に気付いていく‥というメタ要素の高い作品。

ラブコメが好きな方はそうしたメタ要素から垣間みえる制作陣の「ラブコメ愛」にわくわくするでしょうし、そうでない人も主人公の好感度の高いパワフルさに魅了されるはず。さらに、ラブコメ的大団円となる場面で、現代的なアップデート表現がされており、自分を好きになることができちゃうというおまけつきです。

主役のレベル・ウィルソンのコメディエンヌぶりが堪能できるのはもちろん、アダム・ディヴァインが可愛く見えてくる本作。ラストまでハッピーが詰まりまくってます。おすすめ!

 

「オールド・ガード」(映画)2020/8/16更新

La Vieja Guardia supera número de reproducciones en Netflix, rompe récord |  Show News

ジャンル:アクション
あらすじ:何世紀もの間戦い抜いてきた不死身の傭兵部隊。彼らの特殊能力を狙う謎の組織との闘いが幕をあけるー。
出演:シャーリズ・セロン、マティアス・スーナールツ、キキ・レイン 他

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「俳優の魅力に頼る」が良い形で成立したスタームービー。不死身兵士チーム4人(と新入り一人)、さすが何百年も一緒に戦ってきたという設定だけあって、戦闘時の陣形や武器の滑らかな受け渡しなどの連携プレーががんがん決まっていくのが気持ちいい。

シャーリズ・セロンが相変わらずその長い手足とスタイルを活かしたアクションを披露していて、キキ・レインのフレッシュさとはまた違う熟練感が最高。その他のキャストも好演で、この1作でそれぞれのキャラクター背景を知りたいと思わせるべく散らばせられたエピソードをしっかり活かしてきています。個人的に推しのマティアス・スーナールツの活躍も嬉しい。恐らく続編更新されるでしょう。

 

「ペーパーハウス」シーズン1~4(ドラマ)2020/7/2更新

Spanish series 'Money Heist: Season 4' released today on Netflix

ジャンル:クライムサスペンス、ラブ
あらすじ:造幣局に立てこもった強盗団。24億ユーロの強奪計画、果たしてその行方は!?
出演:ウルスラ・コルベロ、アルヴァロ・モルテ 他

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2018年NETFLIXで非英語圏ドラマとしてNO.1の視聴数を獲得した、スペイン制作の犯罪ドラマ。めちゃくちゃ面白いです。

スペシャリスト技を観るというよりも、人間臭いメンバーたちのキャラクター、彼らの縺れる恋心から綻んでいく強盗計画の顛末、その首謀者である教授のなりふりかまわないリカバリーぶりが面白い作品。

テンポも良くスタイリッシュで、一癖も二癖もあるキャラクター達に惚れ込む事確実。
シーズン3では警察側にも強烈な悪役キャラクターが登場、シーズン4ではとある人気キャラクターに最大の危機が迫るなど、シーズンを追う毎にさらに盛り上がってきています。

 

「タイラー・レイク 命の奪還」(映画)2020/7/2追加

ネタバレ無し〉クリヘム凄ぇ!臨場感抜群の映像作品!『タイラーレイク ...

ジャンル:サバイバルアクション
あらすじ:誘拐された少年を奪還するべく敵だらけの街に潜入する傭兵の死闘を描く。
出演:クリス・ヘムズワース、ゴルシフテ・ファラハニ 他

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「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズなどのスタントコーディネーターを務めてきたサム・ハーグレイブ監督がクリヘムと組んだアクション。

ストーリーはよくあるものながら、アクション演出にかけるセンスと気合がとにかく光っています。特に、カーチェイス~マンション内アクション~市街戦アクション~カーチェイスまでをワンカットで描く序盤の12分間は眉唾もの。監督本人がカメラを回しており、その滑らかでトリッキーな見せ方には今後のアクションの新しい基準が宿っています。クリヘムの長い手足を活かしたアクションの振付も美しく、続編も既に動きだしているネットフリックスの大ヒット作。

 

「サバハ」(映画)

Netflix映画『サバハ』評価・ネタバレ感想! 「信仰心」や「願い」を ...

ジャンル:オカルト、サイコスリラー、サスペンス、ミステリー
あらすじ:新興宗教組織を調査する牧師、“鬼”として生まれた姉とその妹、連続殺人事件の裏に潜むある少年院出の4人の青年たち。3つの物語が絡まりやがて宗教と信仰、善と悪の姿が浮かびあがる。
出演:イ・ジョンジェ、チン・ソンギュ、パク・ジョンミン

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とんでもなく面白いオカルトサスペンスがまた出てきてしまいました。正直私は韓国の宗教事情にも、キリスト教的モチーフ/仏教的モチーフにも詳しくないので記事として書きあぐねているのですが、「ヘロデ王の幼児虐殺」をモチーフにしつつも仏教的世界でそれらを描くという離れ業を成し遂げていて素晴らしい吸引力があります。

物語として難解な部分もありながらも、メインとなる牧師のキャラクターが秀逸。不穏さを書きたてる音響効果や圧迫感のある宗教画の数々など、作品を彩る世界観の細部まで美意識が行きわたっているのも必見です。

 

「嵐の中で」(映画)

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ジャンル:SF、ラブストーリー
あらすじ:25年前の世界で、ビデオカメラを通じてある事件から少年を救った事で、タイムパラドクスが発生してしまいー。
出演:アドリアーナ・ウガルテ、アルヴァロ・モルテ、チノ・ダリン

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今NETFLIXで最もヒットを飛ばしている国、スペイン製の新作映画。「バタフライ・エフェクト」が好きな方は絶対に観てほしい、タイムパラドクスを扱ったラブストーリーの傑作です。優しくあたたかなラストに号泣必須。

 

「キングダム」シーズン1~2(ドラマ)

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ジャンル:ゾンビ、宮廷時代劇、アクション
あらすじ:李氏朝鮮時代。王家の権力争いが発端で、ゾンビパンデミックが発生
出演:チュ・ジフン、リュ・スンリョン、ペ・ドゥナ、 他

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世界的2大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」と「ウォーキング・デッド」を美味しいとこどりできる韓国製ゾンビアクション×宮廷策略ものの時代劇。この二つが見事に融合した物語、ゾンビ好きも唸らせる最悪最低の感染原因、権力への欲こそがこの事態を引き起こしたという皮肉…など、とにかく物語が良く出来てます。全6話×2シーズンでイッキミできるおすすめドラマ。

  

 

「エクスティンクション 地球奪還」(映画)

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ジャンル:SF、ドラマ、サスペンス
あらすじ:エイリアンに侵略される悪夢に悩まされる主人公。ある日その夢は、現実となるがー。
出演:マイケル・ペーニャ、リジー・キャプラン 他

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サスペンスとして、ドラマとして、「主人公が繰り返しみる悪夢とは?」「エイリアンたちの地球侵略の真相とは?」を考えながら観た人こそが楽しめる、口をあんぐりさせるほどの「そう来たか!!」を味わってもらうための映画。ネタバレは絶対に見ずに観てください。

 

「パルファム - 香りに魅入られた悪魔 -」(ドラマ)

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ジャンル:サスペンス、ミステリー、エロティック、ドラマ
あらすじ:女性の体臭線が切り取られる猟奇的殺人事件が発生。女刑事は、第一発見者とその旧友たちの身の回りを捜査し始めるがー。
出演:フリーデリーケ・ベヒト、ケン・デュケン 

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原作好きも、映画版好きも納得の、オリジナリティ溢れるドラマシリーズ。ドイツの制作力の高さ、美的センスを感じる世界観とキャスティングにうっとりすること確実。愛されたいという欲望が作りだした恐ろしい香水で運命を踏み外していく、哀しく可笑しな人間たちの織り成すドラマにずぶずぶと沈んでいく全6話のドラマシリーズ。 

 

「パニッシャー」シーズン1~2(ドラマ)

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ジャンル:アクション、サスペンス、ドラマ
あらすじ:愛する家族を殺され復讐に生きる男フランク・キャッスル。やがて大きな陰謀に巻き込まれていくー。
出演:ジョン・バーンサル、ベン・バーンズ 他

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主人公の抱える怒りをその顔の皺に、背中に、シルエットに滲ませるジョン・バーンサルの存在感が輝くダークヒーローもの。共演のベン・バーンズがまた、美しい容姿を正しく活かした配役で非常に良いです。マイクロという相棒を得てバディものとしての面白さも獲得したシーズン1、よりハードな男のドラマとして確立したシーズン2。とにかく全編骨太で、壮絶なバイオレンス描写にも痺れるシリーズです。

↓↓シーズン1の見どころ紹介ありの、シーズン2の感想です↓↓

 

「7月22日」(映画)

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ジャンル:実話、ドラマ、サスペンス
あらすじ:国の中枢で爆発事件発生。しかしその時、離れ島では輝く未来をもった青年たちを狙った第2の殺戮が始まろうとしていたー。
出演:アンデルシュ・ダニエルセン・リー、ジョナス・ストランド・グラヴリ 他

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2011年にノルウェーで発生し、単独犯による史上最多殺人となったおぞましい連続テロ事件とその後を描く、ポール・グリーングラス監督による問題作。決して楽しい映画ではないけれど、観るべき価値のある1作です。惨劇そのものではなく、その先にある犯人の思想と対峙していく被害者の少年、その姿に代弁されるノルウェーの強さこそに、作品が作られた意図を感じます。 

 

「ボディガード - 守るべきもの - 」(ドラマ)

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ジャンル:サスペンス、アクション、ドラマ
あらすじ:列車爆発テロを防ぎ、内務大臣のボディガードに昇格したデイビッド。しかしそれは、英国内部に広がる大きな陰謀の始まりに過ぎなかったー。
出演:リチャード・マッデン、キーリー・ホーズ 他

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BBCでこの10年最大の視聴者数を獲得した全6話のドラマシリーズ。「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スタークことリチャード・マッデンが、内務大臣のボディガードについた事で巻き込まれていく英国の暗部を描きます。適度にラブストーリーも織り込み、主人公が巻き込まれていく陰謀の謎を散らばせ、一癖も二癖もある役者陣の好演もあってとにかく目が離せない。最終話は賛否両論な感じですが、シリーズ通してクオリティの高いサスペンスです。

 

「スペクトル」(映画)

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ジャンル:アクション、SF
あらすじ:触れられたら即死という幽霊がうごめく地域に放り込まれた特殊作戦部隊。さあ、どうする!?
出演:ジェームズ・バッジデール、マックス・マーティーニ 他

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かっこいいガジェット!押し切る画力!決めショットの洪水!幽霊退治!そんな、厨二病の気が少しでもあるなと思う方は絶対に見るべきB級映画の大傑作。レジェンダリー制作でそこそこお金のかかったアクションシーンが堪能できる、ストレス発散に最適なアクション作品です。こういうの、もっともっと作ってほしいなあ。

 

「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」(映画)

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ジャンル:インタラクティブ・ストーリー、ドラマ、サスペンス
あらすじ:「バンダースナッチ」のゲーム化に執念を燃やすステファン。しかし彼は次第にその作者と同じ状態に精神状態を追い込まれていくー。
出演:フィン・ホワイトヘッド、ウィル・ポールター 他

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ブラックミラーシリーズからスピンオフでインタラクティブ・ストーリーが登場。主人公の運命を操作しているという新しい視聴感覚は、中毒的な面白さです。インタラクティブ・ストーリーというギミックを最大限に活用した脚本、メタ構造、選択肢の遊び心といい、これはNETFLIX映画の存在価値を高める新しい映画体験
  

【こちらもおすすめ!★★★】

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「エノーラ・ホームズの事件簿」(映画)2020/9/26更新

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ジャンル:ミステリー、コメディ
あらすじ:シャーロックの妹エノーラ・ホームズ。その推理力と行動力で、突然姿をくらました母を探しだすべく兄たちを出し抜くが、とある陰謀に巻き込まれてー。
出演:ミリー・ボビー・ブラウン、ヘンリー・カヴィル、サム・クラフリン、ルイス・パートリッジ 他

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現在一番リイマジネーションがしやすい題材ともなっている「シャーロック・ホームズ」。「シャーロックに妹がいた!」という設定の本作ではもはやシャーロックはイチ登場人物でしかなく(しかも性格がかなり変更されていてコナン・ドイル財団からクレームが入ったとか笑)、エノーラの大胆で活動的でキュートなキャラ、もっというと演じるミリー・ボビー・ブラウンのアイドル映画とも捉えられるような形になってます。

画面越しに観客に語り掛けるミリー、そのくるくる変わる表情の変化がとても愛らしく、ストーリー展開上ラブコメディの要素も強くあり、当初の想定とは全く違う方向で満足度の高い作品。相手役のルイス・パートリッジも今後ブレイクしそうな予感。

 

「ザ・レイン」シーズン1~3【完】(ドラマ)2020/9/23更新

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ジャンル:ディストピア、サバイバル、ヤングアダルト系
あらすじ:雨に濡れたら即死亡のウイルスが蔓延した世界で、どう生きる?

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デンマーク初のNETFLIXオリジナルドラマは、ディストピアサバイバルもの。「雨に濡れたら即死亡」というキャッチ―さで惹きつけたシーズン1、徐々に主要人物・ラスムスの苦悩と仲間たちのすれ違いへと物語が進んでいくシーズン2もテンポがよくて面白い。ディストピアものながら、湿気感・寂寥感が新鮮で、音楽やファッションなどのスタイリッシュさも魅力のシリーズです。

と思っていたら、完結編となるシーズン3は広げた伏線を回収しきることなく無理やり(しかも思っていたのとはだいぶ違う方向性で)畳んだ印象でフィニッシュ。トータルで考えたら、★2.5ぐらいかもしれません。

 

「流転の地球」(映画)

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ジャンル:SF、ディザスター
あらすじ:地球自体を動かして太陽系を脱出しようとしていたら…!

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中国で特大ヒットを飛ばしたSF映画を全世界ネットフリックス独占配信。奇想天外な設定ながら、強力すぎるビジュアルの力がぐいぐいひっぱっていきます。キャラ造形や編集はもう一歩ながら、“胸熱”にならざるを得ない魅力がある作品。

 

「ラブ、デス&ロボット」(映画)

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ジャンル:オムニバス
あらすじ:「ラブ」「デス」「ロボット」をテーマにした18編の短編集。

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「ラブ」「デス」「ロボット」のフレームのもとに作り上げられた、全ての完成度が高い驚異のオムニバスアニメ作品。絵柄も様々、ジャンルも様々ではありますが、必ず好きな作品が見つかると思います。個人的には、無垢な青年と狐の妖怪の少女との愛を描いた「グッド・ハンティング」がイチオシ

 

「ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー」(映画) 

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ジャンル:サスペンス、ホラー
あらすじ:金目当てのアート業界関係者がアートに殺される
出演:ジェイク・ギレンホール、レネ・ルッソ 他

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アート業界を痛烈に風刺した、超豪華ハリウッド版「世にも奇妙な物語」。豪華キャスト達が、金のなる木として観ていたアート作品に襲われます。その劇中アートがほんとに引力があり、B級になりそうな所をぐっと押し上げている感じ。監督ダン・ギルロイとジェイクのタッグはこれからも必見。

 

「FYRE 夢に終わった史上最高のパーティー」(映画/ドキュメンタリー)

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ジャンル:ドキュメンタリー
あらすじ:夢のフェスが当日急遽中止に追い込まれるまでのドキュメンタリー。

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ドキュメンタリーはそんなに見ないのですが、これは面白かった。インフルエンサーマーケティングの光と闇を教訓として与えつつ、お仕事デスマーチっぷりに胃がきりきりする事間違いなしの必見作です。広告、PR、新規事業なんかに携わる人には特に見てほしい身に覚えがある感。

  

「ポーラー 狙われた暗殺者」(映画) 

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ジャンル:アクション
あらすじ:引退間近の凄腕暗殺者がルーキーたちに狙われる。
出演:マッツ・ミケルセン、ヴァネッサ・ハジェンズ 他

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作家性の強い作品が多かったネフリオリジナルですが、これは完全にマッツ・ミケルセンファンのための、ファンが観たい要素を120%盛りこんだ作品でした。「ハンニバル」への布石か…!?マッツファンは必見です。

 

「アウトロー・キング~スコットランドの英雄~」(映画) 

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ジャンル:戦争、アクション
あらすじ:スコットランドの英雄として知られるロバート一世の史実を元にした歴史ドラマ。
出演:クリス・パイン、アーロン・テイラー=ジョンソン 他

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クリパ主演、NETFLIX映画に珍しい史劇もの。この手のジャンルは「ゲーム・オブ・スローンズ」以降、本当に作りづらくなったと思います。正面突破じゃどうやってもHBOの資金力に勝てませんからね。ロバート王のキャラ造形に惜しい所はありつつ、誠実なつくりがgood。今後ブレイク必須のフローレンス・ピューの存在感も見事です。

 

 「ジャドヴィル包囲戦 - 6日間の戦い -」(映画) 

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ジャンル:戦争、アクション
あらすじ:防衛に不向きなコンゴの駐屯地に派遣された国連平和維持軍アイルランド部隊。国連への反発が強まる中、ゲリラ部隊からの攻撃を受けるー。
出演:ジェイミー・ドーナン、マーク・ストロング 他

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正直そんなに期待していなかったのだけど、面白かった!戦争をしたことのない平和維持軍アイルランド兵士150人が、四方を敵のゲリラ部隊に囲まれた状態から生き抜いた実話をもとにした戦争映画です。派手さはないけれど、しっかりとした描写で緊迫感のある作品。

 

「最悪の選択」(映画) 

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ジャンル:サスペンス、ドラマ
あらすじ:友人に誘われて繰り出した森での狩りで、誤って人を殺めてしまった主人公。2人だけの秘密のはずが、自体は最悪な方向へ転がりだしてしまったー。
出演:ジャック・ロウデン、マーティン・マッキャン 他

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タイトル通り、自体がどんどん悪い方向へと転がっていくのを見届けるしかない、胃がキリキリする100分。その時はそうするしかないと思ってやった事が、ただただ事態を悪化させていく…。決して後味の良い映画ではないですが、なかなかの緊迫感を味わえます。

 

「私立探偵ダーク・ジェントリー」(ドラマ)

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ジャンル:ミステリー、SF、コメディ
あらすじ:風変りな私立探偵ダークと、ひょんなことから助手になってしまったトッドが複雑怪奇な謎に挑む。
出演:サミュエル・バーネット、イライジャ・ウッド 他

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後半に差し掛かるまで、さっぱり解決の糸口が見えない摩訶不思議な探偵コメディなんですが、もうラストの怒涛の伏線回収ぶりが凄すぎて。まだ第2シーズンを観れていませんが、その前に第1シーズンをもう一回見直したい。サミュエル演じるダークのキャラ、それを受け止めるイライジャの受け演技の上手さ、なかなかのコンビマジックが炸裂しています。

 

【お好みで!★★】

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 「プロジェクト・パワー」(映画)2020/9/23更新

プロジェクト・パワー/Project Power-Get Freax | ゲット・フリークス - Netflix新着作品・配信予定等総合情報サイト

ジャンル:アクション
あらすじ:超人的な能力が得られるという危険な薬の撲滅に立ち向かう3人と、その薬の流通をもくろむ組織との闘いを描くアクション。
出演:ジェイミー・フォックス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット 他

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飲んでみるまでどんな能力が現れるかわからない「能力ガチャ」状態の危険な薬。現れる能力はまるでX-MENたちのそれのようで、時限式とはいえその能力を手に入れられるとしたら、そりゃ興味沸きますよね…!

そうした能力表現のバラエティの豊かさが見所の本作ですが、ストーリーとしてはわりとふつう。うまくいけばシリーズ化できそうな題材でしたが、ちょっと惜しい。

 

「サイレンス 闇のハンター」(映画)

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ジャンル:ホラー、スリラー、
あらすじ:音に反応するモンスターで溢れかえった地球で、耳の聞こえない少女とその家族のサバイバルを描く。
出演:スタンリー・トゥッチ、キーナン・シプカ、ミランダ・オットー

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大ヒット作「クワイエット・プレイス」と完全に設定被りの本作。あちらは文明崩壊後、こちらは事態が勃発した初期の様子を描くという違いはありますが、前者の完成度にはやはり叶わないのと、少々その行動に納得できない部分があるのが惜しいところです。

 

「トリプル・フロンティア」(映画)

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ジャンル:アクション、サスペンス
あらすじ:麻薬王から大金を奪う計画を立てた5人の元特殊部隊兵士たち。しかし、予想以上の大金を見つけてしまった所から計画が狂いはじめるー。
出演:オスカー・アイザック、ベン・アフレック、チャーリー・ハナム、ペドロ・パスカル、ギャレット・ヘドランド

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麻薬王とか元特殊部隊兵士とか現金強奪とか、そういった物語の先に悪夢的な地獄へ落ちていく映画・ドラマを私たちは観すぎているのかもしれません。本作はそんな中で試される友情に重きをおいているのはわかるのですが、どうしてもそうしたスリルや地獄っぷりを期待してしまうのですよね・・・。逆にそういった要素が苦手な方は楽しめるかもしれません。

 

「バードボックス」(映画)

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ジャンル:SF、サスペンス、ホラー
あらすじ:「見たら即死」の謎の恐怖が拡大。生き延びたマロリーは、子供たちと共に川を下り平和の地を求めるがー。
出演:サンドラ・ブロック、トレヴァンテ・ローズ、ジョン・マルコヴィッチ 他

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“〇〇したら即死”は、ホラーの一大ジャンル。サンドラ・ブロックを主演に配し、全世界で4500万アカウントが視聴したというNETFLIXの大ヒット作品ですが、この「見たら即死」がくせものでした。この手のホラー好きな方にとっては、世界観、人間関係の描写、恐怖表現全て物足りないかなという印象で、惜しい1作。 

 

「アナイアレイション 全滅領域」(映画)

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ジャンル:SF、サスペンス、ホラー
あらすじ:謎の現象が起きているエリアに調査に入った女性4人。そこには、想像もできない世界が広がっていたー。
出演:ナタリー・ポートマン、テッサ・トンプソン 他

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アレックス・ガーランド監督の提示する世界観はなんだか末恐ろしく、この作品も正直よくわかっていない部分を沢山残しています。脳裏に焼き付くトラウマ的な死体、史上最悪に恐ろしいモンスターなど、とにかくビジュアル的な衝撃度の高い画がわんさか出てくるので、そういうのが苦手な方は絶対にやめた方が良いですし、そういった描写が好きな方には堪らない作品でしょう。

 

「マッドタウン」(映画)

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ジャンル:バイオレンス、ドラマ
あらすじ:砂漠の無法地帯に放り出された“BAD BATCH”の女。食人族やクスリ漬けが巣食うこの場所で、生きる道はあるのかー。
出演:スキ・ウォーターハウス、ジェイソン・モモア、ジム・キャリー 他

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正直人に薦めづらい本作。イキナリ手と足をのこぎりで切断された主人公が、スケートボードに這いつくばって命からがら逃げ延びるーという導入からして、リタイアする人も多いでしょう。だけど衝撃的なのはそこまで。そこからは不思議な世界。裸で絵を描くジェイソン・モモア。口がきけないけれど、彼らを助ける浮浪者ジム・キャリー。そしてそんな摩訶不思議な埃まみれの世界がなぜか似合うスキ・ウォーターハウス。そんな監督の感性に付き合ってみたい方向け。

 

「クローバーフィールド・パラドックス」(映画)

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ジャンル:SF、アクション、サスペンス
あらすじ:地球のエネルギー危機を回避するため、宇宙船で実験を行う飛行士たち。しかしある日を境に、恐ろしい事象が頻発するようになりー。
出演:ダニエル・ブリュール、ググ・バサ=ロー 他

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「クローバーフィールド」シリーズは、“シリーズ”として制作されたわけではなく、かなり後付けでシリーズ化しているので“JJエイブラムス印”くらいに見ています。1作目は大好き、2作目も密室劇としてクオリティは高いと思うのだけど、さて「続編か?」と言われると認めにくい、なんとも難しいシリーズ。本作品も、あんまりシリーズとして意識しないで観た方がよいかもしれません。

 

「Cargo カーゴ」(映画)

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ジャンル:ドラマ、ゾンビ
あらすじ:ゾンビウィルスが蔓延した世界。ゾンビ化まで48時間。愛する娘を生き延びさせるため、父親は歩き続けるー。
出演:マーティン・フリーマン 他

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YouTubeで話題になった短編映画を元に映画化された本作。自身のゾンビ化までタイムリミットが迫る中、愛する幼い娘を生き延びさせるために奮闘する父親の姿を描くポストアポカリプス的ドラマ作品。あくまでゾンビ云々は設定で、その世界を娘のために走り切る父親の愛を描いた作品。地味だけど、じんわる染みる作品です。

 

「ブライト」(映画)

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ジャンル:アクション、SF、ファンタジー
あらすじ:人間とエルフやオークが共存する世界。ある日刑事のダリルとニックは、殺人現場でエルフの少女と魔法の杖をみつけるがー。
出演:ウィル・スミス、ジョエル・エドガートン、ノオミ・ラパス 他

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当時NETFLIX史上最高額の製作費をかけたと話題になったデイビッド・エアー監督作。設定は好きな感じなのですが、なんだか乗り切れなかった本作。ただ、極力スタントマン無しで撮影したというノオミ・ラパスの悪役はめちゃくちゃカッコよかったので、それを見るだけでも価値はあります。

 

【自己責任で!★】

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「ザ・ミスト」(ドラマ)

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ジャンル:サスペンス、ホラー、ドラマ
あらすじ:突如霧が立ち込めた世界。スーパーマーケットに逃げ込んだ人々は、霧の中の正体に気づきー。
出演:モーガン・スペクター、アリッサ・サザーランド 他

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もはやドラマの内容を覚えていません…。映画版が傑作すぎ&衝撃度が高すぎた事もあるけど、このドラマ版はまるでそこから面白かった要素を抜いて全体を薄めたような印象しかない…。シーズン1での打ち切りが決まっているので、まずは映画版を見てみては?

 

「TAU(タウ)」(映画)

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ジャンル:密室、サスペンス、SF
あらすじ:発明家に拉致された女性。完全に制御されたその屋内だったが、彼女はAIシステムに目をつけるー。
出演:マイカ・モンロー、エド・スクレイン、ゲイリー・オールドマン 他

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決して嫌いな作品でもないし、面白い部分もあるのだけど、やっぱりかなり小品。見どころはAIの声を務め、マイカ・モンローに翻弄されるゲイリー・オールドマンか。

 

「すべての終わり」(映画)

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ジャンル:サスペンス、ドラマ
あらすじ:原因不明の天変地異が発生。音信不通の恋人を探すため、その父とともに西海岸に向かう主人公だったがー。
出演:テオ・ジェームズ、フォレスト・ウィテカー 他

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NETFLIXにもあったか、“フォレスト・ウィテカー詐欺”映画!正直どうしてこうなった感が強いのですが、特にラストがかなり投げやり感。ディストピアものにしても弱く、なかなかオススメしにくい作品。

 

「タイタン」(映画)

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ジャンル:SF、サスペンス、ホラー
あらすじ:近未来。惑星移住計画の被験者として参加した主人公たちの身には、恐ろしいことが起ころうとしていたー。
出演:サム・ワーシントン、テイラー・シリング、トム・ウィルキンソン 他

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これまたどうしてこうなった!?系のSF作品。サム・ワーシントンだからって、アバターな展開引きずりすぎ!

 

 

 

感想は個人の見解です!是非好みの作品を見つけてみてくださいね。

「ホテル・ムンバイ」感想 ~実際のテロ事件を描く意義が詰まった傑作【おすすめ度:★★★★】

2008年にインド・ムンバイで発生したテロ事件を題材に映画化。緊迫感があふれ、見る人に緊張を強いるジャンルの作品ですが、ヒロイックさを排除した作り手たちの誠実さ・真摯さに溢れた傑作。

 

★ホテル・ムンバイ

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監督:アンソニー・マラス

キャスト:アーミー・ハマー、デヴ・パテル、ナザニン・ボディアニ

 

◆予告編◆

www.youtube.com

◆あらすじ◆

身重の妻と娘と暮らすアルジュンは、インド・ムンバイの五つ星ホテル・タージマハルで給仕として働いていた。2008年11月26日、ホテルには生後間もない娘とシッターを同伴したアメリカ人建築家デヴィッドや、ロシア人実業家のワシリーらが宿泊していた。
しかしその日、ムンバイは恐怖と混乱に陥れられるー。

 

◆感想◆

テロ事件の映画化といえば、まず思い出すのは「ユナイテッド93」。アメリカの同時多発テロ事件でハイジャックされた4機の中で、唯一標的までたどり着くことなく墜落したユナイテッド93機。その機内で起きていた乗客たちとテロリストとの攻防を描いた作品です。

 

当時公開前には「事件を金ヅルにするのか」「見たくない」なんて声も多く聞かれたものの、その傑作ぶりは、その後の「実際のテロ事件の映画化」に対する観方さえも変えました。

この作品の画期的な部分は、一つに「ドキュメンタリータッチの映像」、もう一つは「犯人側の人間性の描写」、最後に「ヒロイックさの排除」という3点に集約されるのではないでしょうか。

この3つが重なり合った時に生まれるのが、ただ映画を「世界のどこかでおきた悲惨な物語」として享受して涙するのではなく、「どう生きるか」を考えるための手触り感のある「追体験」。それはただの「こんな人がこの事件で犠牲者を救ったんですよ、凄いでしょ」という映画とは全く異なる経験を与えてくれるものでした。

 

今回の「ホテル・ムンバイ」は、この「ユナイテッド93」の精神を引き継いだかのような誠実で真摯な姿勢と、緊迫感を強いる2時間の構成が素晴らしい傑作。長編2本目で「ユナイテッド93」を撮ったポール・グリーングラスに負けず劣らず、数本の短編経験のみの中、長編映画監督デビューでこれだけの作品を撮ったアンソニー・マラス監督はめちゃくちゃ注目したい監督となりました。

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1、細やかなエピソードを重ねて魅せる人間性
グランドホテル形式で、多くの人々が行きかうホテルを舞台に従業員、宿泊客、犯人と3サイドの人間たちの様子を描く群像劇でもある本作。ともすれば、何人ものキャラクター背景をだらだらと説明するような導入になってしまいがちな群像劇の難しさを、エピソードの選び方とさりげない積み重ねで回避している所にも監督の手腕が光っていました。

靴を忘れた従業員アルジュンと、彼らの規律を厳しくも包み込むように纏める料理長。
建築家デイヴィットとその妻、そしてシッターとの信頼関係。家族へ渡すお金のため、“兄弟”への忠誠のため、このテロに身を投じる犯人たち。

特に「お客さまは神様だ」という従業員たちが繰り返すホテルマン・ホテルウーマンとしての規律を、多角的な側面から切り取って見せる事でその考え方の違いや変化を描写している所が素晴らしかった。

盲目的に繰り返す者、敬意として重んじる者、その意味を正しくまっとうしようとする者、家族を守ることを選んだ者、その言葉に甘えていた宿泊客の心の変化・・・。どれも批判することなく、どれもヒロイックに描かれることもないのですが、ただしその中でアルジャンの姿が好ましいという事は観る者が感じ取れるように描かれているのが、監督の絶妙なバランス感覚なのだろうと思います。

2、ドキュメンタリー“タッチ”の映像の力
傑作「ボーダーライン」のスタッフによる制作という事で、まあ約束されていた所はありますがやっぱり凄かった、臨場感ある映像。

ボーダーライン(字幕版)
 

映画である以上、それはあくまで整理され、計算された脚本のもとに構築される映像表現で、あくまで「リアルっぽさ」なんだけど、その作為こそが私が好きなポイント。

今回に関して言えば、事件発生からおよそ10時間もの立てこもり事件でありながら、ホテル内の犯人は4人のみで、1階入り口にも1人が待機しているのみ。ホテルは広く、壁も割と凹凸があって、勇気さえあれば壁伝いに脱出できそうな気配さえある構造。(映画としては、ここにキャラクターたちの背景を描く時間も必要)

その場に居合わせなかった私たちがそうした断片的な情報だけで甘く見がちな要素を蹴散らし、“外野”でいる余地を与えず引き込むのがドキュメンタリー“タッチ”の力なのだと思います。

突然のレストラン襲撃。逃げ惑う人々が駆け込んだ先のホテルで、しかし再び始まる殺戮劇。一部屋づつ追い詰めていく犯人が、今どこにいるかわからない。泣き叫ぶ赤ちゃんの声に掻き立てられる不安とストレス。言葉のわからない犯人たちに拘束されるVIPたち。

その緩急のつけ方、畳みかけ方、ちょうどいいカメラのブレ方。

こうした作品の目的がその追体験性にあるのであれば、2時間という枠の中に緊迫感を濃縮する事に意味があるのです。その点では、「ボーダーライン」のチームは2019年現在、最強です。

 

3、犯人側の人間性を描写することの意味とは
「追体験」ということにこうした「実際のテロ事件の映画化」の意味があると思っているのですが、その意味では「犯人側の人間性の描写」は理屈的には合致しません。その場に居合わせたとして、私たちは犯人たちの犯行動機も理由も何もしることはないし、むしろ知りたくもないでしょう。

どんな理由があろうと、大量殺人を許すものでもありません。ではなぜ、この要素が受け入れられているのか。

それは表現するのがなんとも難しい所ではあるのですが、仮に自分が狙われたとして、犯人の人柄や犯行動機が分かっている状況=“知っている人”に“見に覚えのある理由で襲撃される” レベルまで事件の解像度をあげる事が、事件を自分事としてとらえる余地を広げることになっているのかなあとぼんやり思っています。

そうした部分があると同時に、犯人側の情報は通常事件後にニュースや資料を見なければわからない事であり、ある意味一歩さがって事件の全体像を俯瞰的に見ていることにもなる。引いては「どうしたら事件を防げたのか」を考えること、それがこうした映画の製作を続けることの意義だと思うと、自分事化と俯瞰視点の双方をもたらす描写が上手く成立することは、作品への没入感と情報網羅性を高めることになるのかな。

今作でも、犯人側は全て少年たち。首謀者に電話で指示されたままに、犯行に及んでいく彼らの動機は、家族のためであったり、お金が必要であったり、ただ神の言葉の解釈を捻じ曲げられただけであったり。広い世界を知る事ができていたら、首謀者以外のメンターに出会っていたら、生活に困らない程度のお金を稼げていたら、、、こうした事に足を踏み入れる事もなかったのではないか。

こうして作られた作品が、多くの人々の視線を事件やその背景に目を向けるきっかけとなれば良いなと思っています。

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役者は皆好演!

主演のデヴ・パテルは「スラムドッグ・ミリオネア」でハリウッド進出して以降、こうしたインドが舞台の作品などにもコンスタントに出演していますが、どんどん顔つきが精悍になってきていて、演技もやっぱり安定感あるなあと思います。

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アメリカ人建築家役のアーミー・ハマー。裕福で心が広い、そんな役柄がいつもぴったりはまる彼。

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奥さん役のナザニン・ボディアニさんは初めて見ましたが、ミラ・クニスのような美貌と凛としたたたずまいが素敵な女優さんでした。

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「ホテル・ムンバイ」は全国公開中。

 

※画像は全てimdbより引用

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最後に、「ユナイテッド93」以外の「実際のテロ事件の映画化」作品のおすすめをいくつかご紹介します。

◆「7月22日」
ノルウェー・ウトヤ島で起きた無差別殺人事件の全貌に迫るポール・グリーングラス監督によるNETFLIX作品。事件そのものはもちろんながら、その後の犯人と被害者たちとの法廷でのやりとりにも重きをおいた作品です。

 

◆「キャプテン・フィリップス」

こちらも同じくポール・グリーングラス監督作品。
2009年に発生した「マークス・アラバマ号」乗っ取り事件を題材に、犯人に立ち向かったフィリップス船長をメインに据えた作品ですが、犯人役を演じた新人バーカッド・アブディの見事な演技と描き方も強く印象に残っています。

 

◆「パトリオット・デイ」
ピーター・バーグ監督×マーク・ウォルバーグという黄金コンビの作品。2013年に発生したボストンマラソン爆弾テロ事件の事件発生からわずか102時間で犯人逮捕に至った顛末を描いています。

パトリオット・デイ(字幕版)
 

 

◆「15時17分、パリ行き」
こちらはクリント・イーストウッド監督作品。実際に事件を食い止めた本人たちを本人役で起用するというミラクル技を使っています。事件そのものよりも、彼らの幼少期からの絆と人格形成の断片をみせながら、事件解決へと連なっていく運命性を感じさせる作品。 

15時17分、パリ行き(字幕版)

15時17分、パリ行き(字幕版)

 

 

◆<番外編>「クーデター」
ジョン・エリック・ドゥードル監督×オーウェン・ウィルソン主演。公式にはオリジナル脚本とされていて舞台となる国も明かしていませんが、どう見ても2014年のタイでの軍事クーデターを題材としていることは明らか。冒頭のホテル襲撃シーンのシチュエーションは本作とも似ていますが、その数の暴力といい、軍事力といい、恐らくこの作品群の中でも群を抜くほど恐ろしかった…。

クーデター(字幕版)

クーデター(字幕版)

 

 

気になる作品があったら、是非見てみてくださいね。

「いなくなれ、群青」感想 ~そうとは知らずに「愛」の本質を突き進む少年の、蒼すぎるラブストーリー【おすすめ度:★★★★】

「階段島」シリーズの第1作目「いなくなれ、群青」を原作とする青春ミステリー。
どこまでも蒼く、眩しいほどに真っすぐに、人を愛するという事の神秘的な側面を感じさせる原作のエッセンスに満ち溢れた映像化となっています。

 

★「いなくなれ、群青」

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監督:柳明菜

キャスト:横浜流星、飯豊まりえ、矢作穂香

 

◆予告編◆

www.youtube.com


◆あらすじ◆

“捨てられた”人たちの島、階段島。島の人たちは誰もが自分がなぜこの島に来たかを知らない。特に疑問を抱くことがなかった七草の島での高校生活は平穏な時間だったが、幼なじみの真辺由宇との再会により状況は一変する

 

◆感想(途中までネタバレなし)◆
おそらくこの作品は、原作についてお話しなければ始まらないのではないでしょうか。原作「階段島」シリーズは、かくいう私も1作目しか読めていませんが、ファンタジー要素も、難解で哲学的な要素も含みながら、青春のきらめきを神秘的に閉じ込めた宝石のような作品。私がプロデューサーだったら映像化したい作品ランキングの上位に入り続けていたベストセラー小説です。

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

いなくなれ、群青 (新潮文庫nex)

 

 

少々読みにくさもありますが、細やかな情景まで浮かぶ繊細な描写、悩める若者たちのヒリヒリするような焦燥感、そして何より主人公「七草」がヒロイン「真辺由宇」に抱いている想いのあまりに美しく汚れの無い真っすぐさに、心を撃たれるような衝撃を感じた作品です。

ただ、その設定上の哲学的な要素やファンタジー要素、神秘的な自然にあふれた孤島の中でのお話といった要素から、映像化はとても難しいだろうなと思っていたんですが・・・まさかここまでイメージ通りに、いやそれ以上に映像化されるとは!

展開・エピソード自体はいじりつつも原作が伝えんとしているメッセージを損なわず、そしてイメージしていた以上にビジュアルで「ああ、いなくなれ群青だわ」と感じさせる表現を繰り出す、その原作リスペクトをつよく感じる出来あがりの素晴らしさに正直びっくり。アニメではなく、あくまで実写でこの物語を映像化出来たことはとても嬉しく感じます。


※ここから原作含めネタバレあります※

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この作品の大きな仕掛けは「この島に住む“人々”は、“自分自身”によって捨てられた“人格”」であるという設定。そもそも、こんな残酷で美しい設定、作れます?この時点で私はこの「いなくなれ、群青」が大好きなんです。

そして、そんな人格たちのほとんどが中高生世代の若者たちであるという事。成長していく過程の中で脱ぎ捨てられていく人格たちは、そんなことさえ知らずにこの島での生活に不満を抱かずただ日々を生きていくーーー。その残酷さと、誰もがうっすらと身に覚えがあるからこそ感じる痛みは、初めて原作を読んだ時から私の心をつかんで離しません。

なので、映画版があくまで「青春ミステリー」として第2作目の要素もミックスして再構築されている事は、正しい判断ではないでしょうか?2時間の尺におさめる事を考えた時、ミステリー要素を最低限に抑えて青春映画として再構築した本作の脚色は、私でもそうしていただろうととても納得感がありました。

そのもっとも重要な理由は、本作の魅力はここまで深い「愛」を、それと知らずに高校生の少年が自らの言葉のままに綴る物語だということにあるから。

七草は「真辺由宇」を愛しています。でもその“愛してる”は「彼氏になりたい」とか「気持ちに答えてほしい」などではなく、今のまま、ありのままで、ただ深い宇宙の闇の彼方で光輝く星<ピストルスター>でいてほしいというもの。

理想主義者で、融通のきかない、でもとてもやさしくつよい女性、真辺由宇。

だから、その“人格”そのものを愛したからこそ、そんな彼女がこの“捨てられた人格の島、階段島”に降り立ってしまったことが、なにより七草は許せないのです。自分が愛したあの“人格”を、なぜ彼女は捨てたのか?そんなことがある世の中は許されない。

振り返っていくと、現実世界で中学生時代も共に過ごしているふたりは、理想主義者の真辺由宇と悲観論者の七草というぶつかり合ってしまう人格を持っていて、ともに惹かれ合いながらもありのままの状態で共存することがとても難しかったのです。ふたりは離れるものの、それぞれにそんな自分の人格をこの階段島に投げ捨てて現実世界で自らの愛にもがこうとする。真辺由宇が現実世界でありのままでいるためであれば、悲観論者という自分の人格は彼女の近くにいない方が良い・・・だから七草はこの島がきらいではありません。

だけど階段島で、その捨てられた理想主義者と悲観論者が再び出会ってしまう。

そうして、現実世界のために捨てられた七草の人格が、そんな現実世界を許さない、「真辺由宇は真辺由宇のままで完璧な存在なんだ」とばかりに彼女を現実へ戻そうとするためにもがく姿は、あまりに純粋で本質的なラブストーリーではないでしょうか。自己犠牲的な部分以上に、ありのままの誰かを愛するということを、高校生がそれと知らずに体現し、自分の出来る範囲内でもがく姿に乗せて描くというこの物語の挑戦は、小説から映画へと素晴らしい形で昇華されていました。

 

主演の横浜流星くん。「青の帰り道」でとても良いなあと思った彼は、語りも多く、感情の起伏が少なくとても難しいこの七草という役を、それでも芯の通った想いをもった等身大の高校生として体現してすごく良かった。

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重要な真辺由宇役の飯豊まりえさん。正直彼女を作品でちゃんと拝見した事がないので映画化が発表された時はしっくり来ていなかったのだけど、これまたとても良かった。

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脇を固めるキャストも良かったのですが、出色だったのは堀役の矢作穂香さん。橋本環奈さんのような美貌で、どこか浮世離れした存在感。カメラマンさんに愛されているとしか思えない、絶妙な世界からの浮遊ぶりの演出も素晴らしく、また一人期待の女優さんが現れたなあと。

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監督の柳明菜さんは舞台のプロジェクションマッピングなどをされている方という事でしたが、長編1本目としては(駆け足気味ではありますが)とても丁寧な纏め方をされていて好印象。

そしてね、撮影監督の安藤広樹さん!CMやMVをメインに手掛けられている方ですが1年?2年?ほど前に見た古川原壮志監督の短編映画「なぎさ」でも撮影をされていて、これがめっっちゃくちゃよかったのです。

www.youtube.com


かなり色味をいじる方なのですが、今回のグレーディングも独特の蒼さが好きでした。
そして、何より思春期の少年少女の揺れ動く感情の捉え方が素晴らしい。自然光の取り入れ方、アップの使い方。(というか、制作陣「なぎさ」観てますねきっと。)

今回、階段島という特殊な設定を再現するのにも成功していて、どこか分からない自然豊かな島、どこまでも続く階段、雲に覆われた山の上、どこまでも続く海岸線などのロケーション撮影もとても良かったです。これから映画にも関わって行かれるのだとしたら、「ユリゴコロ」「デイアンドナイト」などの「誰が撮ってるか観て分かる」撮影監督である今村圭佑さんのように活躍して欲しいなあ。(でもちょっとピントがあっていない所があった気がするのですが、あれは演出かな…?)

そんな「いなくなれ、群青」は全国公開中。
是非原作と合わせて鑑賞してみてくださいね。


※画像は全て映画.comから引用
(C)河野裕/新潮社 (C)2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会

「ロケットマン」感想 ~愛情はすべて歌詞に刻まれている【おすすめ度:★★★★】

 「ボヘミアン・ラプソディ」の製作を混乱の中から救い出し特大ヒット&アカデミー賞にまで導いたデクスター・フレッチャー監督が手掛ける新作は、エルトン・ジョンの半生を描くミュージカルドラマ。

「ボヘミアン・ラプソディ」とはまた異なる、素晴らしい伝記ミュージカルが誕生しました。

 

★ロケットマン

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監督:デクスター・フレッチャー

キャスト:タロン・エジャートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン、ブライス・ダラス・ハワード

 

◆予告編◆

www.youtube.com

 

◆あらすじ◆

イギリス郊外で両親の愛を得る事なく育った少年・レジ―。
音楽の才能に恵まれていた彼は、“エルトン・ジョン”という名前で音楽活動を始める。
後に生涯の友人となるバーニーとも出会い、レコードの発売も決定、その道のりは順風満帆に見えたがー。

 

◆感想(途中までネタバレ無し)◆

正直、鑑賞前までのエルトン・ジョンについての認識は、「物凄く音楽の才能を持った、ちょっと変わった人」というものでした。
著名な楽曲はいくつか知っていたけれど、50年にも渡る活動やその楽曲制作の詳細については全くといっていいほど知らなかった私がなぜこの映画を観たいと思ったのかというと、それは本作の製作にまつわる愛と敬意に溢れた繋がりの構図が素晴らしいなと思ったからです。

本作の製作の情報が出たのは恐らく2013年頃。


この頃はトム・ハーディが主演予定で、しかも監督予定は後に「グレイテスト・ショーマン」を監督することになるマイケル・グレイシー!

そこから事が具体的に進みだしたのは2017年夏頃タロン・エジャトンが主演候補に躍り出た所から。


この頃には監督候補が「キングスマン」のマシュー・ヴォーンに変わっていたわけですが、彼が監督しタロン君が主演する「キングスマン ゴールデン・サークル」にエルトン・ジョンがまさかのカメオ出演することになり、この3者が繋がる事になります。

そして、実際に監督することになるデクスター・フレッチャーもこの時製作として関与しており、彼は「イーグル・ジャンプ」(日本未公開)でタロン君を主演に据えて映画を撮ったばかりでもありました。
さらにちょうどその頃、2017年夏にはイルミネーションスタジオ製作のミュージカルアニメ「シング」で、タロン君はエルトンの「I'm Still Standing」をカバーして素晴らしい歌唱力を披露。

 

この「シング」で見せた実力と、「キングスマン ゴールデン・サークル」撮影現場での本人を見て、エルトン本人がマシュー・ボーンに「タロン君でどうよ?」と言ったそうな。(マシューが推薦したという説もあるけどこの際どっちでもいい!)
企画があがっては流れていく映画業界で、既に4年動いていない企画は塩漬けコースを辿るのが常ですが、エルトン諦めていなかったんだね。
そして、彼が見つけてプッシュした才能=タロン・エジャトンを、マシュー・ヴォーンもデクスター・フレッチャーもよく知って信頼していたからこそ、一気に企画が動きだしたわけです。

映画の企画や製作の立ち上がりを横目に見ていた経験がある身なので、いくら素晴らしい企画であろうと、それを実現しようとする人や会社が集まらない限りその作品が世に出る事はないという事実を知っています。
だからこそ、登場人物が見えるからこそ、こうして実力と信頼で輪が繋がって作品が出来上がったという過程自体が既に最高のエンターテインメント!
そして、作品自体もそんな製作過程のドラマに引けを取らない素晴らしい内容になってます。

 

 

※ここからネタバレあり※

 

 

どうしたって「ボヘミアン・ラプソディ」と比べられがちな本作ですが、観てみれば一目遼前でそんな比較が意味をなさない作品だとわかるのではないでしょうか。

1.内省的な歌詞が物語と相互作用する、理想的なミュージカル映画

初めてエルトンの曲をちゃんと聴いたのですが、ここまで内省的な楽曲だったことに驚き。
作品の構成上「歌詞」が果たす役割が非常に大きくなっていたことでその事実に気づいたわけですが、だからこそそれが「ボヘミアン・ラプソディ」とは全く違う印象、全く違う作品となったのかなと。
嘘もなく、自己弁護もなく、ゲイであること、ドラッグ中毒、セックス中毒、買い物依存症…etc.自分を全てありのままに出し切り、愛に飢えていた少年が音楽の才能を開花させ、もてはやされてもなお孤独を感じ、愛されたくてもがき苦しんでいる様を描くという内容。

エルトンの楽曲の「歌詞」は、そんな赤裸々な内容や心情をダイレクトに表現する作品内の表現手段としても完璧に機能しており、その歌詞と物語との絡み合うようなつながりの深さに感嘆しました。
楽曲を使い、ミュージカルという表現手段を取る意味を、ここまで感じさせる映画も久々。
そしてそれ自体が「パフォーマンスという目に見える華美さに包んで、個人の内面と物語を歌詞として届ける」という、エルトンの楽曲とパフォーマンスをミュージカル映画という形にトレースしたかのようになっているのが、非常に面白かったです。

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2,作詞家バーニーへのラブレター

そんな本作の超キーポイント「歌詞」。
これもまた全く知らなかったのですが、エルトンの楽曲の歌詞は50年来作詞家バーニー・トービンがパートナーとして書いているんですね。
そんな2人が、たまたまレコード会社に応募していたバーニーの歌詞をきっかけに知り合い、逢ったその日から意気投合して楽曲を共創していく過程はとてもエネルギッシュ。

そして、そんな積み重ねの先に、あまりに自然に出来上がる名曲「Your Song」の素晴らしいこと!
悩みに悩んで出来上がった曲ではありません。
家を追い出され、エルトンの実家に2人で転がりこんだ翌朝。
朝食を食べる家族に囲まれながら、筆を進めていたバーニーがふとエルトンに渡した一枚の紙きれ。
それを見るなり「卵があった」とつぶやいてピアノに向かうエルトン。
ありのままの自分とエルトンの姿を見ながら綴られたバーニーの歌詞と、それを見るなり、溢れ出るかのようにピアノを叩くエルトンの指から紡がれる美しいメロディ。

「創作」において、わかりあえるパートナーとの共創、そしてその存在がどれだけ素晴らしいものかが一瞬で伝わる美しいエピソードであり、歌うエルトンの姿をそばでみながら思わず微笑んでしまうバーニーの笑顔の切り取り方に、どれだけ制作陣の愛情が込められていたことか…珠玉のシーンです。

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そう、今回の影の主役は作詞家・バーニー。
結局、「彼氏」という形でバーニーの愛情を得る事はできなかったエルトンですが、バーニーはその事実をしっかり伝えながらも、エルトンの人となりと才能を愛し、一番近くでエルトンの心を受け止めて歌詞を書き続け、何かあればサポートしてくれていました。
そして、エルトン自身もただ性的な意味でバーニーをみていたわけではなく、人として、創作者として、様々な意味を含めて愛しているのであり、このふたりを繋いでいる「敬愛」「兄弟愛」「片割れ」的な関係性への描写の力の入り方には、エルトンをここまで支え、そして彼の「愛されたい」という呪縛を解き放ってくれたバーニーへの賛歌のような意味合いを感じました。

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3.「愛されたい」呪縛からの解放、自己肯定の物語

本作は、83年の「I'm Still Standing」発表までという、エルトンの半生にしてはだいぶ早い段階でエンディングを迎えています。
その後に控える大きな成功などはエンディングでさくさくっとすませてしまうあたり、そうした偉業を描く事が目的ではないことは明白。

そう、これは幼少期のトラウマ(愛の無い毒親)から「愛されたい」願望に雁字搦めになっていたエルトンが、「自分自身を愛してあげることが出来るようになるまでの物語」。
それが結実した瞬間がこの83年の「I'm Still Standing」なのではないでしょうか。

I'm Still Standingの本編/MV比較動画付きエンディングシーン!

www.youtube.com

 

誰もがエルトンと聞いて一番に思い描くであろうあのド派手な衣装は、そんな愛を渇望する孤独な自分を隠して戦うためのある意味戦闘服。
そんな戦闘服を着せられて、ステージ裏からステージへと飛び出していった際の、あの変わりよう!
2,3回ほどその様子を長回しで描くカットがありましたが、その嫌味の無いシームレスな演出とタロン君の演技のなめらかさに見入りつつ、そんな戦闘服を着てステージに立って道化のように振る舞うことがまるでベルトコンベアのように行われていたら、そりゃ自己認識のバランスも崩れるわ…と胸がぎゅっとなった瞬間でもあります。

でも、この「I'm Still Standing」では、まるで全てをリセットするかのようにまっさらな白いスーツで、華美な装飾を取り払っています。
様々な出会いと別れを経て、自殺未遂さえ犯したエルトンでしたが、リハブ施設に尋ねてきたバーニーから「自分で立ち直れ」という言葉と共に渡されたのがこの「I'm Still Standing」の歌詞。

 

Don’t you know I’m still standing better than I ever did?
Looking like a true survivor, feeling like a little kid

And I’m still standing after all this time
Picking up the pieces of my life without you on my mind

いいかい? 僕はこうして立っているんだ、今までよりもずっと確かに
まるで真の生存者みたいに、ちっちゃな子供の心をしたまま

いろいろあったけど、僕はまだ立っている
君の事を頭から追い払って、人生の欠片を拾い集めているのさ

       - I'm Still Standingの歌詞から抜粋

 

これだけ自身の事を知り尽くした相棒から渡された「僕はまだ終わっちゃいない」と謳う歌詞に、どれだけ奮い立たされたことか。
そうして、幼い日の自分自身=レジーを抱き寄せ、ハグをしてあげることの出来たエルトンは、「自分自身を愛する」ことを手にして人生の第二章を歩み始めました。

エルトンがタロン君に口をすっぱくして言っていたという言葉があります。
「僕のコピーを演じるな」
そう、この「ロケットマン」が伝えたかった事は、エルトンの半生の偉大さではなく、自分を肯定してあげる事の尊さ。
「愛されたい」と思う全ての人の気持ちを受け止めながらも、「自分で自分を愛してあげること」をこうも優しく刻んでくれる作品はなかなか無かったのではないでしょうか。
その過程をこれほどビビッドに体現してきたエルトン・ジョンという人のキャラクター、物語、そして楽曲が持つ力に、タロン・エジャトンの不思議なほど引力のある歌声とつい愛でたくなってしまう魅力。
本作は、「彼を演じるために生まれてきた」と言っても過言ではない主演を得たことで、モデルと演者のケミストリーによって作品のメッセージが拡張された稀有な作品になったのではないでしょうか。

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とにかく最高だった「ロケットマン」。
書ききれなかったけど、エルトンのマネージャーになるジョン・リード役はリチャード・マッデンで、しかも結構な鬼の所業をやらかす冷酷な役!

これが「ボヘミアン・ラプソディ」で同じ役を演じたのはなんとエイダン・ギレンということで、「ゲーム・オブ・スローンズ」好きにはなんとも奇遇な縁ですね。


「ロケットマン」は全国公開中!
サントラもオススメです!

 

ロケットマン(オリジナル・サウンドトラック)

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  • アーティスト: サントラ,ジェイソン・ペニーコーク,アレクシア・カディム,デニー・ランデル,サンディ・リンザー,エルトン・ジョン,バーニー・トーピン
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  • 発売日: 2019/08/07
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ロケットマン (オリジナル・サウンドトラック)

ロケットマン (オリジナル・サウンドトラック)

  • アーティスト: エルトン・ジョン& タロン・エガートン
  • 出版社/メーカー: Virgin EMI
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
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※画像は全てimdbより引用

「ペーパーハウス」シーズン3(ネットフリックスオリジナル/海外ドラマ) 感想 ~情熱の赤とダリのお面を纏った、愛に生きる強盗団【おすすめ度:★★★★】

NETFLIXでもっとも視聴された非英語圏ドラマとして絶大な人気を博したシーズン1・2に続き、シーズン3がリリースされた「ペーパーハウス」。
スタイリッシュで人間臭い最高の犯罪ドラマの新章が幕を開けます。
今回も最高ー!!

 

★ペーパーハウス シーズン3

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メインクリエイター:アレックス・ピナ(Alex Pina)
キャスト:ウルスラ・コルベロ(ÚrsulaCorberó)、アルヴァロ・モルテ(Alvato Morte)、アルバ・フローレス(Alba Flores)、ペドロ・アロンソ(Pedro Alonso)、Itziar Ituño

 

◆予告編◆

www.youtube.com

 

◆あらすじ◆

あのスペイン王立造幣局襲撃事件の後、散り散りになってその後の人生を謳歌していた強盗団の面々。
しかし、リオが捕まったことをきっかけに、彼らが再び集結するー。

 

◆感想◆
※シーズン1・2のネタバレをしています。
※シーズン3についてはほぼほぼネタバレしていません。

シーズン3に入る前に、シーズン1・2の感想とキャラ紹介はこちらをどうぞ。
全22話で一つの強盗計画を描いた、スペイン製のドラマシリーズです。

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こちらの記事でも書きましたが、このドラマシリーズのオススメポイントは、

1、一癖もふた癖もある美男美女揃いで人間臭い強盗団メンバー

2、ピンチも全て織り込み済み!?教授の完璧な強盗計画と、なりふり構わぬ遂行ぶり

3、強盗ものの鉄則を抑えた、スタイリッシュでちょっとエモい映像

4、少しづつ計画を崩していく、強盗と人質それぞれの恋愛模様

と、「アマチュア犯罪集団」「色恋事情が絡む」といった、ともすれば嫌われそうな要素が強いながらも、二転三転する物語と魅力的なキャラクター像がそれ以上にせり上がってくる脚本・演出の上手さ、そしてその色恋事情に厚みを持たせる華やかなキャスト陣の魅力が何よりの見どころです。


今回のシーズン3は、強盗計画完遂後、散り散りになって逃亡生活を送っていた強盗団が、ある目的のために再び集結する所からスタート。
その目的とは、トーキョーと恋仲となり2人で楽園生活を送っていたさんか、身柄を捉えられ拷問を受けているリオの救出。
リオを失って教授に助けを求めたトーキョーは、彼の声掛けで集まったかつての仲間、ナイロビ、ヘルシンキ、デンバー、そしてデンバーと恋仲となり子供も生まれたモニカことストックホルム、教授と共に生きるために警察を裏切って仲間となったラケルことリスボン、彼らにリオの救出に協力するよう訴えかけ、彼らもその声に答えます。

前回から引き続きの部分も多くありますが、今回のシーズン3の大きな見どころはこの5つ!

1、造幣局内からスペイン社会へと舞台を広げ、反体制派のアイコンへと変わったダリのお面の強盗団
前作でただただ「カッコいい」という印象だった、強盗団のメンバーが愛用するダリのお面は、社会の決定権を握り、裏で悪事を働く国や政府に対抗する彼ら強盗団を「反体制派」の象徴として押し上げるアイコンとなり、そうした民衆の力を借りた「劇場型の犯罪チーム」として今回の彼らは動く事になります。
スペイン銀行の中での出来事と、その影響で国民がどう自分たちを受けとめ、彼らがどう行動するのかまでを計算した教授の計画。
自らを義賊的に演出することで強盗の舞台となるスペイン銀行外に“同士”を増やし、リオ救出に向けて世論を動かし、さらには「なぜスペイン銀行を狙うのか」という「本当の狙い」も正しくその計画戦上にあるという構造の上手さは相変わらず。
もともとシーズン1・2でも「血を流さず、誰のお金も盗まず、大衆を見方につける」という信念を持っていた教授の計画の元にアウトロー的なメンバーが集結しているからこそ、この方向性の発展も非常にうまくいっていて、より「彼らの仲間になりたい!」と思える魅力が増しています。

 

2、既存キャラの掘り下げが泣ける!愛に生きる激情型のメンバーたち

シーズン1・2の群像劇感が好きな方は、もしかしたらそこが少し薄れた事を残念に思うかもしれませんが、今回のシーズン3は既存キャラの掘り下げを大切にしていたと思います。
そもそも、これだけ「愛に生きる」ことを肯定された犯罪ドラマも珍しい。
普通であれば「強盗計画中なのに色恋にうつつを抜かせて、計画を混乱させて、あいつ何やってるんだよ!」と思うかもしれませんし、事実チラチラとそう思う瞬間もなくはなかったシーズン1・2。
ですが、観終わって思ったことは「人を愛すること以上に大切なことなんてあるのか?」ということ。
普通であればイライラ要素になりがちなこのエッセンスが、なぜ反対にこれだけ物語を豊かなものにしているのか?
それこそ、スペイン出身の彼ら俳優陣の根っこに流れる豊かな情、激しい情、そうした体の底から湧き上がるものの魅力なのではないかと思っています。
情熱の国・スペイン制作のドラマだからこそ出来るオリジナリティじゃないかなあ。

今回、メンバーの中でも特に切ない背景を持つナイロビの魅力が輝いていたのは言うまでもありません。
過去の失敗から人生をやり直すための計画、そして出会ってしまった叶わぬ恋、未来への希望の矢先に起きた不幸。
快活でかっこいい姐御肌の彼女が背負う後悔の念、そして深い愛情に涙するしかありません。

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3、強敵アリシア・シエラ現る

シーズン1・2のラケルと警察組織は正直有能とは言い難く、それは強盗団の計画が遂行されていく心地よさを重視した結果のものではありました。
しかし、シーズン3の敵は強い!
妊婦でありながら、いくらでも拷問を仕掛け、アメとムチを使いこなして精神的に追い込む女交渉人アリシアの容赦なさ。
彼女は、アメ玉を転がしながら教授との会話をコントロールしていく余裕っぷりや、単純にキャラクターとして目を引くぐらいに華のあるビジュアル造形(ポニーテールが決まってる)など、とても魅力的なキャラクターになっています。
しかし!
まじで教授やナイロビへ与えた精神的苦痛は許すまじ…。
どこか大きく相手を包み込むような母性を感じさせながら、一抹の情もなく相手の弱点を鋭く突き刺しに来るえぐさとのバランスが素晴らしいキャラクターです。

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4、「スペイン版 笑ってはいけない」!?教授のなりふり構わない頑張りぶり

シーズン1・2でも見どころだった、施設外から強盗団に指示を出す教授のなりふり構わなさがさらにエスカレート。
本当に、事件の黒幕にあたる存在がイケメンで色男でそしてお笑い担当って、キャラクター設定が盛りすぎだと思うのですが、それさえも軽やかにこなしていくアルヴァロ・モルテさんの魅力が今回もまた詰まりまくっています。
天才なので機転は回るんだけど、実行するときには緊張でぷるぷるして挙動が可笑しくなってしまうという美味しすぎるキャラクター設定。
私はシーズン1のときにころっと教授というキャラクタ―と演じるアルヴァロ・モルテさんが大好きになってしまいましたが、相変わらずシーズン3でも素敵です。

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5、スタイリッシュな映像、テンポの良い編集もパワーアップ!

映像のセンスはシーズン1・2でも見どころの一つでしたが、シーズン3ではさらにパワーアップ。
今回、前作で亡くなってしまったベルリンを登場させるという狙いのもと、「あの造幣局強盗とこのスペイン銀行の強盗、どちらも事前にベルリンと教授との間で話し合われていたものだった」とする回想シーンが登場します。
強盗事件の狙いをより深めるための「教授の解説(お勉強会)シーン」が適宜挟まれる演出なども引き続き健在で、いくつかの時制が混在する、ともすれば混乱を招きかねない構成となっていますがそのあたりもうまく捌いていた印象。
音楽のセンスの良さも相変わらずで、やはり銃撃シーンの魅せ方やここぞという場面での映像との合わせ方やテンポの良い編集に見入ってしまいます。
今回の見せ場の一つである「金塊のプール」という奇想天外な強奪アイディアも、ビジュアル的にめちゃくちゃ新鮮で素晴らしかった。

 

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トーキョーも相変わらず小悪魔美女。その髪型似合うの貴方だけです。

 

全8話と少な目の話数で終了したシーズン3はかなりのクリフハンガーで終了しており、シーズン4更新決定はおそらくもうすぐ発表されるのではないでしょうか?
ラストにアリシアがもたらした二つの精神攻撃が、彼らの中に「復讐心」を植え付けてしまったのではないでしょうか…?

配信は・・・恐らく1年半後ぐらいかな?楽しみに待ちましょう!

 

※画像は全てimdbより引用

「トイ・ストーリー4」感想 ~変化し、成長してきたシリーズの到達点【おすすめ度:★★★★】

素晴らしいエンディングで締められた「3」からの、まさかの続編の登場。

子供の成長のように時代と共に変化してきたおもちゃたちの“生き様”を描くシリーズ第4作。

★トイ・ストーリー4

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監督:ジョシュ・クーリー

声のキャスト:トム・ハンクス、ティム・アレン、アニー・ポッツ

 

◆予告編◆

 

◆あらすじ◆

ウッディたちの新しい持ち主・ボニーの今一番のお気に入り、フォーキー。フォークやモールでできたフォーキーは自分を「ゴミ」だと認識し、ゴミ箱に捨てられようとボニーのもとを逃げ出してしまう。フォーキーを連れ戻しに行ったウッディは、その帰り道に通りがかったアンティークショップでかつての仲間ボー・ピープのランプを発見する。一方、なかなか戻ってこないウッディとフォーキーを心配したバズたちも2人の捜索に乗り出すが……。

 

◆感想(ネタバレあり)◆

ちょっと白状すると、「1」「2」はいつぞやテレビで放送していた時に見たきりで内容を鮮明には憶えていません。
世間では「シリーズへの思い入れによって受け取り方が違う」と言われていたりしますが、そんな状態でも「3」のオープニング&エンディングには、嗚咽をもらすほどの大号泣。
そして迎えた「4」は…やっぱり嗚咽をもらすほどの大号泣でした。

 

そもそも「3」が私に刺さったポイントというのは、「2」までの持ち主であったアンディが成長しおもちゃを手放すタイミングを実際の年月の経過に合わせて狙い(=「2」までを見ていた子供たちがアンディと同様に大人になる頃を見計らって制作し)、ボニーへの継承というイベントを通して「おもちゃの役割とは何なのか?」という事をより一般化して刻み付けた脚本の素晴らしさでした。
アンディの成長と同様にウッディが、そして作品自体が大人になっていく変化と成長の過程を目撃した気がして、あまりに想像の先を行く成熟した制作陣の考えと描き方に心を揺さぶられたわけです。

 

そこにまさかの続編登場…!
シリーズへの思い入れという意味ではそこまでではなかったものの、正直あの完璧すぎる「3」の後に続編を敢えて作る必要性を、鑑賞前まで見出しきれずにいました。

 

…ありましたよ、「4」を作らなくてはならない意味が。
このブログでは、完全に「賛成派」としての感想を書いていきます。

1、作品自体が変化し成長していくシリーズ

そもそも私は、「トイ・ストーリー」をそこまで“おもちゃたちの話”として見ていません。
ピクサー作品が描くのはいつも、それがモンスターであれおもちゃであれ、私たち人間に置き換えても通用する物語ばかり。
近年の作品の中で最も好きなのは「モンスターズ・ユニバーシティ」なんですが、この作品は「やりたい事では輝けなくても、その傍にあなたの輝ける場所があるかもしれない」という、残酷さと希望を持ち合わせた人生を描き出します。
追いかけてきた夢の実現とはすこし角度の異なる所で芽生える幸せな人生の可能性、それを描いて見せた、まさに私たち悩める現代人への賛歌のような物語です。


では「トイ・ストーリー」はどうかというと、それは「自身の役割とは何なのか?」を問い続ける物語ではないでしょうか?
「1」で、自分がおもちゃだという現実を叩きつけられながらも、それを受け入れ、全うしようとしたバズ。
「2」で、展示品となって未来永劫愛されるのか、それともおもちゃとして子供を楽しませるのかという選択を迫られ、迷いながらも後者を選択したウッディ。
「3」で、アンディの元を去っても、別の子供にとってのおもちゃとしての役割は続いていくんだと受け入れ、一歩を踏み出したウッディ、バズ、そして仲間たち。
そうやって時を経て、時代も持ち主も変わる中で、ただただ「おもちゃの役割と誇りはこうだ!」と同じ地点に居続けるのではなく、少しづつ移りかわり、大きな視点で考え、変化し、成長してきたシリーズ。
よくよく考えると、「4」が描いたメッセージは「3」のそれをもう一歩推し進めた、完全に地続きの物語のように思えます。

 

2、ウッディは「おもちゃとしての役割・誇り」を捨てたのか?

鑑賞済みの方々の間でちょっとした論争になっているこの視点。
これまで「おもちゃとしての役割・誇り」として、どんなときも子供のそばに寄り添い、その子が嬉しい時は一緒に喜び、悲しい時は慰めてあげるといった事を仲間たちに説き続けてきたウッディがボーと共に旅立つという結末は、確かにそうした役割や誇りの放棄のように見えるかもしれません。
だけど、私はそうは思いませんでした。
「3」でおもちゃという拠り所を卒業して大人になったアンディから、ボニーという今おもちゃの存在を必要としている子供のもとへと移っていった「変化」と同様、ボニーの新しいお気に入りであるフォーキーにおもちゃとしての誇りを受け継ぎ、おもちゃとして子供に愛され役に立ちたいと願うギャビー・ギャビーの背中を押したウッディは、特定の子供に所有されずもっと広い世界に飛び出していきます。
でも、移動遊園地のテキヤで子供たちがおもちゃを手に入れられるようにサポートするその姿からは、「多くの子供たちと、最愛の存在になるであろうおもちゃとの出会いを作る」という事へ自身の役割を変化させていったように感じました。
「旅に出る」ということが単なる自由の獲得という意味ではなく、そうした広い世界の中でなら、自身の誇りや信念を「1対1」ではなく「n対n」という形に置き換えて貢献できる事に気づいての行動なのではないかなと。
そのウッディの選択に、私は涙を禁じえませんでした。

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3、メンターとメンティとしてのウッディとフォーキー
自身をゴミだと信じて譲らず、ちょっと目を離すとゴミ箱にダイブしてしまう先割れフォークで出来た新キャラ・フォーキー。
この、人生のフェーズ感の異なるキャラクターとの出会いは、既に「おもちゃとしての役割・誇り」を持っていたウッディにとって非常に大きな出来事だったはず。
大きくなってウッディへの興味がなくなり、フォーキーを最愛の存在とするボニー。
その事実に傷つきながらも、ウッディはボニーを想う心からフォーキーにおもちゃとしての姿を説き、誇りを持たせることに成功します。
この時のウッディには、「自分が輝くことだけが“幸せ”ではない」という、自分ひとりの幸せより一段大きな「全ての子供とおもちゃの幸せ」という概念が頭をよぎったのではないでしょうか?
そして、それってウッディにとっての成長ではないでしょうか?

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4、最高の悪役でありヒロイン=ギャビー・ギャビー
そんなウッディの元に現れるアンティーク人形のギャビー・ギャビー。
個人的には、彼女の苦悩にぼろぼろ泣かされました。
ただただショップオーナーの孫娘ハーモニーの傍に居たくて、初期不良品として手に入れられなかった「声(再生機)」を探し求めるギャビー。
ガラス棚の中で、その日を待ちわびながらお茶会の練習をする姿を、フォーキーを通して見せる演出はさすがの一言。
ウッディの努力はもちろん、そうしたギャビーのピュアな想いがフォーキーにも伝播していく様を通して、ウッディ個人が最終的にもっと大局的な部分に乗り出していく過程が個人的にはとても良かったと思っています。

結局再生機を手にしたものの、ハーモニーに気に入ってもらえずに失意に陥るギャビーでしたが、ウッディらのサポートを受けて、別の迷子の子供を救う事に成功します。
ここを、「結局初期不良品のままではだめで、正常になったから成功したようにみえる」とおっしゃる意見も見かけましたが、どちらかというと「もともと持っていた「こどもの傍にいたい」というピュアな願いを実現するために、仲間のサポートのもと、一歩踏み出す勇気をふるった」ことが彼女の成功の真理だと思います。
そうした思いがけない出会いの中にも子供とおもちゃの幸せな巡り合わせがある、ということもまた、ウッディの心に刻まれたのではないでしょうか?

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5、現代的なヒーロー・ボー

「4」で何よりも素晴らしかったのがボーの存在、そして描写!
現代的な感覚を持ち、ウッディの先を行く開拓者としての彼女の格好よさ。
陶器の肌の質感の豊かさ(とアップ描写の多さ)に、制作陣の執念を感じます。
もともとはバルーンスカートだったものを2WAYで利用したマントの見せ方も素晴らしい。
あの頃と地続きで、彼女は元からヒーローだった。
そんな彼女がけん引していく、持ち主を持たないおもちゃたちの世界の魅力。
さまざまな価値観に触れ、ウッディの背中を押す存在として最高すぎるキャラクターでした。

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こうした大きな物語を描きながら、「お父さんは刑務所」とか、ハイタッチしてもらえないコンバットカールとか、飛べないバイク乗り・デューク・カブーンの最初で最後の跳躍とか、挟み込んでくるネタのキレの良さも相変わらず圧巻。

バズの出番が少なかったり、おもちゃたちが動きすぎだったり(さすがに気づくでしょ)、そうした部分での不満がないわけではありませんが、個人的にはさすがピクサーという信頼を深めるシリーズ最終作(?)でした。

 

全国公開中。

 

※画像は全てimdbより引用

「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」感想 ~私たちは皆「ベン叔父さん」だった【おすすめ度:★★★★】

「アベンジャーズ エンドゲーム」後、MCUフェーズ3のラストを飾る「スパイダ―マン」シリーズ最新作。

 

★スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

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監督:ジョン・ワッツ

キャスト:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ジェイク・ギレンホール

 

◆予告編◆

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◆あらすじ◆

夏休みに研修旅行で欧州へ行くことになったピーターは、思いを寄せるMJに告白しようと計画していた。しかし、最初の目的地・ベネチアに着くと、そこに水を操るモンスターが出現。混乱に陥るベネチアだったが、突如現れた謎のヒーロー・ミステリオが人々の危機を救う。ニック・フューリーらとも連携して未知の敵“エレメンタルズ”と戦うことになったミステリオ。ピーターもそのミッションへ参加することになるのだが…。

 

◆感想(ネタバレあり)◆

 

これまでのスパイダーマンシリーズは、「高校生役なのに演じるのは30歳ぐらいの俳優」という点で、描く心理や内容がどこか「私達と同じ大人たちのもの」として見ていた部分があります。

ヒーローとしての責任とMJやグウェンとの恋との間で悩むのはどのピーター・パーカーにも共通だけど、これまでの2シリーズはどこかもっと「ヒーローの人生って辛い」という要素を感じていました。

それはそれで好きな部分。

トビー・マグワイヤのピーターは「大いなる力には大いなる責任が伴う」という台詞を背負い続けるナイーブさに満ちていたし、アンドリュー・ガーフィールドのピーターは本人のそもそも持ってるシックボーイ感に上塗りするかのようにグウェンを失うという辛すぎる事件のせいで、今最初から見直しても結末を思い出して辛くなります(エマ・ストーンのグウェンは至高)。

 

だけど、トム・ホランドという若く、陽性の魅力が強いフレッシュなキャストを抜擢した時点で、MCUにおけるスパイダーマンがどういう存在かはある程度刷新され、新しいコンセプトが出来ていました。

それは、アイアンマンのフォロワーであり、キャプテン・アメリカのファンであり、彼らに認められたい、彼らのようになりたいと願い奮闘する等身大の高校生、ピーター・パーカー。

初登場が単独作ではなく「シビル・ウォー」であり、今回の作品に行く前に「インフィニティ・ウォー」「エンドゲーム」を挟んだことで、そうした先輩ヒーローたちの存在を追いかける者としてのピーターのキャラクターは醸成されていました。

トム・ホランドの演じるピーター・パーカー=スパイダーマンは、アイアンマンやキャップに憧れ、コスプレをする子供たちを代替するような存在でもあるんです。

 

だからこそ「ファー・フロム・ホーム」は、そうした偉大なメンター達を失ったピーターが初めて経験する試練であり、大人の階段を登る話であり、ヒーローとしての自分はこの先どうありたいのかを受け止め始める物語。

正しく青春映画であり、観る人すべてを「ベン叔父さん」視点に変えてしまう魔力を持った傑作になっていました!

そして、MCUの次なるフェーズへの布石も…

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1、新しいメンター候補=ミステリオとの対峙

正義のために身を削りながら戦う新しいヒーロー・ミステリオ。

ピーター達の前に突如登場した未知の敵・エレメンタルズを一人で撃退するその姿、自分の悩みを傍で聞いてアドバイスをくれる信頼にたる姿、そして何よりも「眼鏡をかけたらトニー・スタークにそっくり」というどうやっても彼を重ねざるを得ないその風貌に、ついつい心を許し、そして自身でその重みを背負う事を拒否してトニーからの贈り物であるイーディスを渡してしまったピーター。

その失敗が招いた事態こそ、彼が大人の階段を登るための試練でした。

 

正直ね、あのジェイク・ギレンホールがミステリオな時点でどこかで裏切るだろうという事は分かっていたんですが、「…そこでかー⁉」という素晴らしいタイミングでのネタバラシ、そしてネタバラシ以降のあまりに活き活きしたジェイク・ギレンホールの演技にテンション上がらないわけがなかった。

ほんと、顔も何も変わっていないのにあの時点からガラっと表情が変わるし、ギラついた目つきが癖になるし、野望が表情に滲み出すぎていて、こういうアドレナリンの出すぎた役柄を演じる時のジェイクの煌めき方は本当に凄い。

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しかし、ミステリオという役柄については、本当に拗らせの塊で切なく哀しいキャラクターなんですよね。

あれだけ憎悪を持っていたはずのトニー・スターク=アイアンマンと同じような面影をピーターに感じさせる風貌の寄せ方。

その鋼鉄の装備も、手から発される力を活用した攻撃も、その飛行のフォームも。

ピーターにそう感じさせ心を開かせる事が狙いなのだとしても、自分を貶めた憎き人間の影響下に置かれてしまう切なさ、哀しさは、ミステリオをただのヴィランにおさまらない人間臭い魅力を持ったキャラクターに仕上げていたと思います。

そして、自身の死をもってその狙いの全てを完遂する悪役というのもまた最高。

敬愛から憎悪に変わったトニー・スタークへの復讐を、その愛弟子を貶める事で成し遂げるって、段々二次創作みたいになってきたけどまさにミステリオが考えそうだなあという納得感がありました。

 

そんなミステリオやエレメンタルズ(という名の拡張現実とVRを使った仮想敵)との闘いのシーンは、縦横無尽なカメラワーク、奇想天外なスパイダーウェブ活用術など、アイディア満載の素晴らしいアクションシーンになっています。

特に拡大解釈気味な拡張現実に襲われるピーターのシーンはこれまでのシリーズにはないフレッシュな演出だったし、その仮想敵の中に入り、内部構造を破壊していく描写なども非常に面白い。

拡張現実に翻弄されていたピーターが最後、「ムズムズ」とメイおばさんに呼ばれる内なる感覚を発揮して“本当のミステリオ=クエンティン・ベック”を捉えるという展開は、「メンター」という存在にある意味甘えていたピーターが自身の力で試練を乗り越え、そして自身の力ですべきことを成し遂げるという最高のエンディングでした。

 

しかしね、エンドロールで驚愕の事実が明かされるんですよ…

 

確かに、ミステリオらのチームが作った仮想敵がいくら電磁波や破壊をコントロールしていたとしても、さすがにシールドがあっさりそれに騙される事には違和感があったんですよね、そしてその拠点のチープさにも。

そんな違和感を颯爽と回収していくとは!そうか全て織り込み済みだったんですね…。

ミステリオによって名前も明かされ、そして彼の殺害の容疑者としてのイメージを植え付けられてしまったピーター。

果たしてMUCフェーズ4はどうなる…!?

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2、MJとの恋が可愛い。とにかく可愛い。

初期シリーズのキルスティン・ダンストのイメージがとにかく強いMJ。

ゼンデイヤのMJは、その風貌も、キャラクターも、全てを刷新して差別化していましたが、正直前作「ホームカミング」ではその魅力が伝わりきっていないと思っていました。

というか、伝わりづらいんですよね、皮肉屋で内気でちょっと変わり者だから。

だけどそこで積み重ねてきたものが、今回の作品でぱーっと華開いたかのように、2人のケミストリーが炸裂した事がとても嬉しかった。

キルスティンが演じるMJとトビー・マグワイヤが演じるピーターとの恋も、エマ・ストーンが演じるグウェンとアンドリュー・ガーフィールドが演じるピーターとの恋も、圧倒的にMJ/グウェンの地位が所属するコミュニティ内で高すぎて、ヒロイン側の努力というか、ヒロイン側がピーターに近づこうとする道筋が見えづらかったんですよね。

(それはそれで上記2作品は好きです。高嶺の花)

だけど、ゼンデイヤ演じる皮肉屋で内気なMJが「私はあなたを見ていた」という告白、「私だけはあなたがスパイダーマンだって分かってた」という事実は、ピーターの恋ではなく「二人の恋」を応援せざるを得ない愛しい気持ちを巻き起こさせる力がありました。

もうね、観客みんな親心。お見合いをセッティングしたような気持ち。

本当にこの2人のカップル最強すぎるので、幸せになってほしいです。

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3、私たちは皆「ベン叔父さん」だった

今回のMCU版スパイダーマンは「ベン叔父さんが既にいない」事が何よりも前2シリーズと異なる点であり、非常に重要なポイント。

つまり、ピーターを導き、ピーターを見守り、ピーターを愛するベン叔父さんは、観客そのものであり、そしてその役割を少しづつ皆が分け合っているんです。

親心と愛情を惜しみなく捧げるメイおばさん、父親代わりの背中を見せるハッピー、ピーターを引き上げるメンターとしてのアイアンマン。

ピーターの周りの大人たちの良い部分は、全てベン叔父さんの要素を分け合って持っている部分であり、ピーターを愛する観客の心もまたしかり。

それを一番体現するハッピーの存在が大きくフィーチャーされた今作で、その事をより強く体感しました。

 

そんな最高の青春映画「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」は全国公開中です。

 

※画像は全てimdbより引用